こんにちは、今回もご覧になっていただきありがとうございます。このところロシア正教の教会、イコンを見る機会が多かったのですが、イスタンブールではイスラム教の寺院を見てその様式美を改めて認識しました。今日ご紹介するのは、ソコルル・メフメト・パシャ・ジャーミー、泊まっていたホテルの目の前にあるモスクです。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA☆16-50/2.8の50㎜、ISO200、f6.3、1/500、AWB、鮮やか)

見た目は古いモスクで、完全に下町の景色に埋没しています。でもよく見ると、正面の入口はレンガとセメントで作られており、ピンクのレンガがかわいらしいデザインです。ドームが一個ではなく多数設けられているのも通常のモスクと違うところです。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA☆16-50/2.8の16㎜、ISO200、f8、1/400、AWB、鮮やか)

このモスクは、16世紀後期のモスクで、当時のオスマン・トルコの宰相ソコルル・メフメト・パシャが建設したもので、設計したのは「皇帝の建築家」巨匠ミマール・スィナンの手によるものです。関ケ原の戦いよりも前に建設された、入口の石の階段のすり減り方に歴史の重みを感じました!

(PENTAX K-3Ⅲ、DA☆16-50/2.8の16㎜、ISO400、f9、1/1000、AWB、鮮やか)

境内は、白大理石が敷き詰められ、柱と欄干のアーチ部分には幾何学模様(アラベスク)とムカルナスと言われる鍾乳石文様の装飾があります。中央の12角形の沐浴場は、幾何学模様で埋め尽くされています。この日はとても暑かったですが、ひんやりとした肌触りでした。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA☆16-50/2.8の18㎜、ISO400、f4.5、1/160、AWB、鮮やか)

モスクの中は、とても美しい青いイズニックタイルで飾られていました。写真撮影禁止でしたので、周りの装飾をご覧になって頂きます。廊下のドーム部分には、花柄の美しいアラベスクのタイルと、ムカルナスで飾られていました。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA☆16-50/2.8の45㎜、ISO200、f3.5、1/250、AWB、鮮やか)

入口の上に飾られていたイズニックタイルです。アラビア文字の祈りの言葉の周りには、コバルトブルー、緑、赤で美しい花が描かれています。このブルーの発色、日本の有田焼の青さとも違い、イスタンブールの空の青さを感じさせてくれる素敵な色です。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA☆16-50/2.8の35㎜、ISO200、f8、1/500、AWB、鮮やか)

境内から一歩出ると、ソコルル・メフメト・パシャ・ジャーミーの均整の取れたドームが、青い空に映えています。塔は、その昔、一日5回のお祈りの時間をここに登って大声でお祈りの時間を知らせたそうです。ダウンタウンのモスクは、実は美しく歴史あるモスクでした!