こんにちは!今回も当ブログをご覧になって頂きありがとうございます。アブラムツォヴォの隣町ホチコボにある、ロシア最古の修道院の一つ、ポクロフスキー・ホチコフ修道院に行ってきました。モスクワ60㎞ほどの場所にあり、この辺りは郊外でタクシーが捕まるか心配でしたが、Yandexというアプリで実際は難なく見つけられました!

(PENTAX K-3Ⅲ、DA20-40/2.8-4の34㎜、ISO200、f7.1、1/800、AWB、鮮やか)

ホチコフの修道院がいつ設立されたのかははっきりしていませんが、最初に言及されているのが1308年で、この辺りで設立されたのではないかと考えられています。日本でいえば、平安鎌倉時代(間違えました!)の末期ですね。それ以来、小さいながらも村人の信仰を集めていたようです。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA20-40/2.8-4の20㎜、ISO200、f9、1/800、AWB、鮮やか)い

タクシーにはこの正門でなく、通用門(?)で降ろされて、この先いけないから歩いて行ってくれ、と言われてしまいました。。ここは丘の上に建てられており、正門が一番低いところで、通用門までは緩やかな上り坂になっています。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA20-40/2.8-4の40㎜、ISO200、f8、1/500、AWB、鮮やか)

坂道の最初にあるのが、ポクロフスキー大聖堂です。この建物は、ロシア正教の伝統的な古典様式で建設されています。ここには、250年に及んだモンゴル人の支配を脱する聖チン的な支柱となった聖セルギイの両親が祀られています。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA20-40/2.8-4の20㎜、ISO200、f8、1/800、AWB、鮮やか)

ポクロフスキー大聖堂のすぐ隣に建設されているのが、聖ニコライ大聖堂です。こちらは、比較的新しく、と言っても100年ものですが、1904年ロシア・ビザンチン様式で建設されました。ロシア革命前には、皇帝の庇護を受けて栄えたようですね。

(PENTAX K-3Ⅲ、Sigma10-20/3.5の11㎜、ISO800、f5.6、1/50、AWB、鮮やか)

大聖堂の中は、正面のイコンが白大理石で縁取られており、周囲の柱、壁のフレスコ画も色調を白で統一してあり、非常にすっきりとした美しいものになっています。聖堂内は、窓が多い構造となっており、光が差し込みます。他のロシア正教の大聖堂では暗いところが多いのですが、ここは印象がかなり異なります。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA20-40/2.8-4の31㎜、ISO200、f8、1/640、AWB、鮮やか)

修道院の敷地は、500mほど細長く続き、ゆっくりした上り坂を登りきったところにもう一つ門があり、門の間から向こう側に見えるのが、先ほどタクシーから降ろされた通用門です。ホチコフの修道院は、ロシア革命以降は相当荒れ果てていた期間があったとか。ソ連崩壊後今の姿まで復興するのは相当大変だったようです。モンゴル侵略、ロマノフ朝の庇護、ロシア革命とソ連崩壊、政治に翻弄された長い歴史に思いを馳せました。