こんにちは!今回も当ブログをご覧になって頂きありがとうございます。先週末に、ロシアでは芸術家村として超有名なアブラムツォヴォに行ってきました。モスクワから小一時間電車で行ったところにある、サッヴァ・マモントフという一人の企業家が所有していた森の中の別荘地といった風情のところです。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA20-40/2.8-4の20㎜、ISO200、f9、1/640、AWB、鮮やか)

マモントフが普通ではないのが、彼が見込んだ芸術家を森の中に住まわせて芸術活動に打ち込ませた、というところです。勝手に文化人が集まってきた荻窪とはちょっと違います。今は村が博物館になっており、マモントフが建てたマナーハウスが入口にあります。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA20-40/2.8-4の31㎜、ISO200、f8、1/250、AWB、鮮やか)

マモントフは29歳にして鉄道事業で成功を収め、1870年にここに別荘を購入し、19世紀末のロシアで著名になった画家や彫刻家を招き「美術家連盟」を設立しました。ロシアの伝統的な様式の家でメンバーが住んでいました。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA20-40/2.8-4の33㎜、ISO200、f8、1/200、AWB、鮮やか)

上の写真は、ユニークな模様の木造建築ですが、中はサウナになっています。マモントフは中世ロシア美術の特色や精神を再興したいと考えており、ロシアの伝統的な様式が用いられています。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA20-40/2.8-4の40㎜、ISO200、f8、1/125、AWB、鮮やか)

更に森の中に入っていくと、小さい教会があります。この教会は見た目は古代のロシア正教会の様式を倣っていますが、柱の装飾、埋め込まれた美しいタイルなど、いろいろなところに意匠が散りばめられています。

(PENTAX K-3Ⅲ、Sigma10-20/3.5の40㎜、ISO1600、f3.5、1/80、AWB、鮮やか)

中は、こんなにコジンマリとしています。目を惹くのは、小さい写実的なイコン、床のモザイクタイル、採光窓の鮮やかなフレスコ画など。とにかくかわいらしい教会です。

(PENTAX K-3Ⅲ、DA55-300/4-5.8の63㎜、ISO200、f6.3、1/640、AWB、鮮やか)

今回はDA20-40 Limited、DA55-300にシグマ10-20の3本を持っていきました。DA20-40 Limitedはコンパクトで取り回しよく、旅行には最適ですね!!この日は、悲劇的な運命(!)が待つマモントフの偉業を振り返りつつ、さわやかな初夏の一日を楽しむことができました!

(2025/6/18追記)

(PENTAX K-3Ⅲ、DA☆16-50/2.8の36㎜、ISO200、f9、1/400、AWB、鮮やか)

ヤロスラブリの駅に、マモントフの銅像を発見しました。モスクワ‐ヤロスラブリ間の鉄道を開業させた鉄道事業の父としての偉業を顕彰してあります。マモントフ、やはり只者ではありません。