こんにちは!今回も当ブログをご覧になって頂きありがとうございます。今回は、レーニンスキー大通りの近くにある、何か変な形をしている、ロシア科学アカデミーの本部が入っているビルを紹介します。ロシア科学アカデミーは、19世紀の初めから続くロシアの最高学術機関で、ロシア科学アカデミーの会員となることはロシアの学者、研究者にとって大変な名誉だそうです。

(PENTAX K-3Ⅲ、Sigma10-20/3.5の13.13mm、ISO200、f8、1/800、AWB、鮮やか)

この建物の外見の特徴は、真っ白な無機質なビル本体に、金色に反射するガラスがはめ込まれ、てっぺんには何やら幾何学模様の飾りが乗っています。周囲の建物群も無機質で、不思議な模様がはめ込まれています。建築家は、宇宙的、また、核物理学的な何かを想像したらしいですが、何がごにょごにょした印象になっています。

(PENTAX K-3Ⅲ、HD16-85/3.5-5.6の38.75mm、ISO200、f6.3、1/400、AWB、鮮やか)

横から見ると、確かに頭のごにょごにょした装飾が宇宙船のカプセルで、下のビル部分がロケットのように見えてきました。この近くに、ロケットのような形のガガーリン記念碑が建てられているので、これとのセットでこのようなデザインになったかもしれないな、と思いました。

(PENTAX K-3Ⅲ、HD16-85/3.5-5.6の31.75mm、ISO200、f7.1、1/400、AWB、鮮やか)

私のバイブルのうちの1冊「ロシア建築案内」によると、この装飾部分は、設計者はもともと太陽光パネルを埋め込んで、建物内の電力は発電された電力で補う計画だったそうですが、残念ながら、ソ連の財政難がそれを許さず、張りぼてのままだとか。異彩を放つビルのデザインだけでなく、グリーンコンセプトも一歩先を行っていたのですね!