こんにちは!今回も当ブログをご覧になっていただきありがとうございます。今回ご紹介するのは、中判フィルム用としては、最広角だったsmc PENTAX-FA645 33-55㎜ F4.5 ALのズームレンズになります。日本から持ってくるときに、FA645 35/3.5とどちらにしようか、と迷ったのですが、少しでも画角が広く、ズームの方がつぶしが効くかなと思い、こちらを持ってきた次第です。日本では、このレンズを持ち出して撮影することがほとんどありませんでしたので、デジタルではほぼ初撮影でした。

このレンズは、645フィルムでは35㍉フルサイズ換算で、20-35㎜相当の超広角レンズです。645Zフォーマットでは26-43㍉相当の(超)がとれるくらいの広角レンズです。中判デジタル用に、さらに広角の25㎜、28-45㎜が造られましたが、こちらは重量、価格がかなりのもので、当然手が出せていません。ちなみにこのFA645 33-55/4.5は585g、見た目よりも軽いのですが、カメラと合わせるとやはり2㎏超となり、相当体力が必要な装備となります。単焦点の35㎜でも560gありますので、ズームらしくない軽さなんですけども。。

このレンズは、消費税抜きの定価は30万円超!ですが、他の645、67の中判レンズ同様、悲しくなるくらい中古価格は下落してしまっています。コストパフォーマンスという観点では、明らかに中古で程度のいいものがあればお得です。このレンズは、ネットオークションで救出しました。程度は上々、アタリの一本です。これでよく写れば、掘り出し物ということになるのですが。。実際の絵をご覧になっていただきます。

(PENTAZ 645Z、FA645 33-55/4.5の39㎜(35㍉で30㎜相当)、ISO400、f5、1/200、AWB、鮮やか)

近所のパトリアルシェ池のある公園の周りの静かな住宅街を散歩しました。この日はいい天気でしたが、建物の間は日陰になった状態です。画面の中央付近は、枝の一本一本までビシッとした描写ですが、左の枝の方はパープルフリンジがあり、わずかに滲みを感じられます。1/200秒のシャッターでも手振れはしていませんね。建物のタイル、装飾部分は滲みもなく精密な描写ができています。この辺りは感じの良いレストランが集まっており、コロナ化が一服したら是非行って見たいところです。ちなみに突き当りの赤いビルに入っているお店はIZAKAYAというお店のようです。拡大してみるとはっきりわかる解像力!です。

(PENTAZ 645Z、FA645 33-55/4.5の33㎜(35㍉で26㎜相当)、ISO400、f4.5、1/500、AWB、鮮やか)

パトリアルシェ池は、冬はスケートリンクになり、皆さんめいめいにスケートを楽しんでいました。中にはフィギュアスケートの選手みたいな人もいました。午後はビルの陰になってしまうので、コントラストが上がりにくい状況ですが、645ZとFA645 33-55/4.5はつぶれずによく描写します。マニュアルフォーカスは、FA☆レンズと同じく、ピントリングを前後してクラッチを切り替えます。これも慣れたやり方なので、やりやすいですね。

(PENTAZ 645Z、FA645 33-55/4.5の55㎜(35㍉で43㎜相当)、ISO400、f11、1/800、AWB、鮮やか)

15時ごろになると、この時期のモスクワはもう夕方の感じになります。まともに逆光になる状況で、サドーバヤ環状道路を撮ってみました。ゴーストは少し発生ししており、フレアも画面の中心にそれなりに発生しています。でも古いレンズのように、画面全体のコントラストが低下しているわけではなく、十分見られる写真に仕上がっています。ズームレンズでこれだけ使える写真いなるのは立派だと思います。使えるめどが立ったので、ロシアの美しい風景を写真に収めていきたいと思います。