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今回は、以前オークションで超格安に救出した、古いハッセルブラッド用のSonnarレンズをご覧になっていただこうと思います。ハッセルブラッドのカメラに興味はないことはないのですが、先立つものが工面できず、レンズだけを保有しています。今回ハッセル⇒ペンタックス645のアダプターをとても格安に入手できましたので、smc PENTAX FA645 150-300/5.6、smc PENTAX FA645☆ 300/4と画質を比較してみたいと思います。

このレンズは、COMPARシャッターを組み込んだCレンズといわれるシリーズです。当初はクラシックなシルバー仕上げのみだったそうですが、1973年よりブラック仕上げになりました。1974年からはT*マルチコーティングとなりましたので、このレンズは40年以上前の1973年に製造されたものと思われます。

このレンズは、レンズシャッターレンズですが、アダプターを介すると、実絞りにはなりますが、通常のレンズと同様に使うことができます。絞りリングの位置が、細長いレンズの中間にあり、若干使い難いですが、慣れれば大丈夫と思います。

(PENTAX 645Z、Sonnar 250/5.6、ISO100、AWB、鮮やか 上段:f5.6、1/400、中段:f8、1/200、下段:f11、1/100)

f5.6からかなりしっかりした画像です。描写はかなりピシッとした感じで線は細く、解像感は十分です。発色は、画面全体が均質ですが、若干露出が不足して暗い感じに写っています。周辺にも画像の乱れはありません。f8にすると、露出が不足している感じがなくなり、f11にするとクリアネスが若干よくなる感じがあります。

(PENTAX 645Z、Sonnar 250/5.6、ISO100、AWB、鮮やか 上段:f5.6、1/160、中段:f8、1/80、下段:f11、1/40)

若干ですがf5.6は暗めに発色しています。ボケは大きく、クセがなくきれいです。シャープさは、絞り開放からほぼ完璧ですね。f8、f11と絞っても、大幅に良くならない感じです。最短撮影距離が2.8mと若干寄れない制約はありますが、40年前のレンズとしては素晴らしいと思います。

smc PENTAX FA645 150-300/5.6、smc PENTAX FA645☆ 300/4と比較すると、若干発色が地味な感じを受けます。特にf5.6では、若干ですが露出不足気味なので、余計暗めに発色していることもあります。解像感は、両方のレンズと全く遜色ありません。モノコートのレンズなので、逆光とか厳しい状況の描写力はまだ試していませんが、十分明るいところではデジタルにも完璧に使えます。また、金属鏡筒の質感は素晴らしい!こんなレンズが、超安値で放置されています。程度の良いものを見つけたら、救出されることをおススメします!