今回も当ブログをご覧になっていただきありがとうございます。
今回はペンタックス純正の一世代前の大口径望遠レンズのsmc PENTAX-FA☆ Zoom 80-200mm F2.8 ED [IF]をご紹介しようと思います。レンズの「役に立たない」レポートは、80mmと200mm、それぞれチェックしたいと思いますので、前篇と後篇の2回に分けてお届けします。
イメージ 1
1994年に発売されて以来、長い間憧れの対象だったFA☆80-200/2.8は、定価21万円、重さ1510gの価格、重量とも横綱サイズです。ペンタックスからは、デジタル化以降、フルサイズの大口径望遠ズームレンズは発売されてこなかったことから、かなり人気レンズとなり、中古でも10万円を切る価格で販売されていることは滅多にありませんでしたが、DFA☆70-200/2.8が発売されて以降価格は少し下落し、私が入手したのも10万円を大きく切る水準ででした。フィルム時代のカメラをいまだ使っている私としては、最新のDFA☆よりも、絞りリングのあるFA☆の方が使えるという事情もあり、旧レンズとはいえ依然憧れの対象でしたので、うれしい!状況です。
イメージ 2
外見はFA☆レンズの共通仕様である、シルバーグレイの塗料で塗装されていますが、これが実にはがれやすいのはいろんなところで指摘されている通りです。手触りは悪くないのですが、、、三脚座の部分のような地金が出てしまいます。FA☆レンズの共通仕様は、オートフォーカスからマニュアルに切り替えられるピントリング、これもズームリングで操作できるオートズーム(これは意外に使える!)があります。重さ以外は意外に使い勝手良好です。
それでは、80mm側から見てみようと思います。まずは遠景から、上からf2.8、f5.6、f8の順番です。(PENTAX K-1、ISO100、AWB、鮮やか、上段1/2000、中段1/500、下段1/250)
イメージ 3
イメージ 5
イメージ 4
f2.8から画質はかなり良好です。半絞り程度露出が全体的に不足する感じになります。基本的にハイパーPモードで撮影しているので、露出値が絞りを変えている途中で変わってしまうことはないと思いますが。色調の偏りは感じられません。クレーンのロープなどの線の描写には柔らかさを感じます。f5.6に絞ると、露出不足感はなくなります。線の描写もかなりピシッとしたものを感じます。f8まで絞ると、コントラストも高くなり完璧ですね。80mmの描写は、流石にFA☆だけあり、f2.8からかなり使える画質ですが、少し絞るとなおよしという感じになります。
次に近景を撮ってみました。上からf2.8、f5.6、f8の順番です。(PENTAX K-1、ISO100、AWB、鮮やか、上段1/400、中段1/100、下段1/50)
イメージ 6
イメージ 7
イメージ 8
f2.8では、やはり露出が不足して、少々青みを感じる絵になっています。ピントが合っている手すりの柱部分は、かなりしっかりとしています。背景のボケは、大きくぼけているのですが輪郭が残っているように感じます。ちょっと癖のあるボケ方ですね。f5.6に絞ると、露出不足感は解消されます。ピントの合っているところと、アウトフォーカスのボケているところとのメリハリはかなりしっかりあります。ボケは近距離の背景だけあり、大きいですが、やはり少し輪郭が残る感じはありますね。f8に絞ると、コントラスト、描写は完璧ですが、ボケが小さくなります。このレンズは、近距離ではボケのイメージに少々癖がありますね。
昨日Pentax K-1 MarkⅡが発表されましたね。職場の先輩から数日前に知らされ、いきなり最新と信じていたカメラがカタ落ち(?)、数日悶々としましたが、いざ発表するとK-1からK-1 MarkⅡへのグレードアップ改造をしてくれるらしいですね。さすがペンタックス!驚きのカスタマーサポートです。親会社のリコーの業績が厳しいようですが、事業を譲渡したりしないでくださいよ!!