今回も当ブログをご覧になっていただきありがとうございます。
今年の秋はすっきりしない天気が続きますよね。今週末も台風直撃、、そろそろ山の方では紅葉のピークなのに、、来週あたりはいい天気になることを祈っています。
さて、前回は90年代前の300mmクラスのレンズを比較してみました。今回は、90年代以降の300mmレンズ、F☆300/4.5とFA☆300/4.5を比較したいと思います。まずは、F☆300/4.5から、f4.5→f5.6→f8と3枚遠景を撮ってみました。
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(PENTAX K-1、F☆300/4.5、ISO100、AWB、鮮やか、上段f4.5、1/500、中段f5.6、1/320、下段f8、1/200
f4.5からシャープネスは十分、橋の中央のマークもしっかり解像できていますし、画像の端の方もそれほど解像が落ちている感じはありません。露光は、画面全体で少々不足気味。露出が不足気味なので、クリアな感じがちょっと落ちています。色調のバランスの崩れはありません。f5.6に2/3絞ると、露光はかなり均一になり、露光不足は気にならなくなります。クリアな感じもぐっと増しますね。f8では、線がピシッと細くなります。クリアネスももちろん十分。かなり実力の高いレンズで、できればf5.6まで絞って使いたいです。
次に、ほぼ同じ構図の、FA☆300/4.5の絵をf4.5→f5.6→f8と3枚ご覧になっていただきます。
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(PENTAX K-1、FA☆300/4、ISO100、AWB、鮮やか、上段f4.5、1/640、中段f5.6、1/400、下段f8、1/200
FA☆300/4.5とF☆300/4.5の外見上の違いは、三脚座の有無が一番です。f4.5の像が少し流れているので、ブレの影響があったのかと思います。しっかりとした三脚に乗せて、ミラーアップしてリモートコントローラーでレリーズしたんですけども、やはり三脚座に乗せた方が安定しますよね。シャープネスは比較できないのですが、露光はそれほど不足した感じはなく、色調もニュートラルできれいだと思います。f8の絵はそれほどぶれておらず、シャープネスもありますが、中央の箱上のものに書いてある文字が、F☆300/4.5に比べて解像できていません。遠景は、F☆300/4.5に軍配ということになりました。FA☆300/4.5は、以前手持ちで手振れ補正onにして撮った方がピシッとした絵でしたので、今回の不本意な結果は手振れ補正offで撮ったからではないかと推察しています。
次は、F☆300/4.5でf4.5→f5.6→f8と3枚近景を撮ってみました。
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(PENTAX K-1、F☆300/4.5、ISO100、AWB、鮮やか、上段f4.5、1/80、中段f5.6、1/50、下段f8、1/30)
f4.5では、遠景同様、少し露光が足りない感じになります。中央右の建物の影の反射している部分が玉ボケになっていますが、f4.5では大きく変形、f5.6でも楕円形に、f8できれいな円形になっています。FA☆300/4.5に比べると、変形が大きくなっていますが、ボケの自然さという点では十分合格点と思います。
次にほぼ同じ構図のFA☆300/4.5の絵をf4.5→f5.6→f8の3枚ご覧になっていただきます。K-1、ISO100、AWB、鮮やかは共通で、シャッタースピードは順に、1/80、1/50、1/30です。
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f4.5でもそれほど露光が不足している感じにはなりません。前後のボケは自然で、くせはありません。描写は少し線が柔らかです。f5.6に絞ると、描写がききっちりしてきます。ボケの感じも美しく、FA☆300/4.5ではf5.6あたりがベストです。f8に絞っても、ボケは自然ですが、少し小さくなります。描写はさらに線が細くなります。近景ではFA☆300/4.5の方に軍配です。
F☆300/4.5とFA☆300/4.5の新旧対決は、光学性能はFシリーズからFAシリーズに正常進化していることが垣間見えましたが、実写してみるとFA☆300/4.5のほうがぶれてしまうという結果になり、やっぱり三脚座は必要という気持ちになっています。でもF☆300/4.5の巨大な三脚座は、バッグに入れて運ぶときに邪魔だし、注意しないと他のレンズを傷をつけてしまいます。オークションでも、外して使われていて、そのまま三脚座だけ行方不明になり、なしで出品されているものを時々見ます。
そういえば、以前FA☆300/4.5をK-3でテスト撮影したことがあったのですが、この時は手振れ補正onでピシッと止まっています。一番偉大なのは、手振れ補正機能なのかもしれません。