今回も当ブログをご覧になっていただきありがとうございます。今日ご紹介するのは、高校生の時憧れました、私が持っている唯一の300/2.8のタムロン SP 300mm F2.8 LD [IF] (60B)です。発売は1984年、終売が1992年ということなので、マニュアルカメラの全盛期だっときに販売されていたものです。当時、ペンタックスからはA☆300mm F2.8 ED [IF]が販売されていましたが、そんな高価なF2.8レンズは夢のまた夢、現実的な目標としてはA☆300/4の細い鏡胴にきのこみたいに張り出した前玉でした。現実目標も、入手できたのは20年後ですけど。。
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このレンズは、オークションで少し前に入手しました。丁寧に使われていた感じのするレンズで、説明よりずいぶん程度がいい「あたり」でした。レンズにはタムロンの交換マウントシステムのNikon Aiマウントが装着されていましたが、別途ペンタックスのKAマウントを入手していたので、交換し装着しました。
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当時は、キャノンのFDレンズが超望遠の大口径レンズに白塗装を行ってから、この手の大口径レンズに黒ではない色の塗装が流行りました。ペンタックスA☆レンズも薄い緑がかった明灰色のレンズでしたね!(白いA☆レンズは私は一本も持っていませんが、、)このレンズは、オリーブ塗装に、黄緑色の鉢巻きを締めています。専用のバヨネット式のフードが付属していますが、これがカチッと止まらず、ゆるゆるな感じで装着されるのが、気になるといえば気になります。それではいつものためにならないテストです。上段からf2.8、F4、f8です。(共通:K-3、ISO200、上段:1/4000、中段:1/2000、下段:1/500)
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f2.8で一段くらい露出不足を感じます。f8では一段くらい露出がオーバーな感じです。編集せずに、そのままjpgから縮小したものを掲載します。f2.8から画面全体が均質でコントラストが高い画像です。線も細いのですが、拡大してみるとわずかに画像の角ににじみが感じられます。f4は線も引き締まり、よりシャープな絵になります。f8まで絞ると、なぜか露出がオーバー目になりますが、それを除くと線はきりっとした感じになります。色調はf2.8よりクリアで、偏りは感じられません。さすがに高性能レンズです。現代のデジカメでも素晴らし描写を見せてくれます。次に近接撮影です。上段からf2.8、F4、f8です。(共通:K-3、ISO200、上段:1/1000、中段:1/500、下段:1/125)
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やはりf2.8では露出が不足します。またf2.8ではハイライトのボケに、若干パープルフリンジが発生しています。2mくらいまで寄りましたが、画像には破たんはなく、合焦部分のシャープ感、質感描写は素晴らしいの一言です。ボケも癖はなく、ポートレートレンズに多用された理由は良く解ります。f4に絞ると、パープルフリンジもなくなり、露出も適正になります。バランスから見ると、f4が遠景、近景ともベストですね。f8は露出オーバー気味ですが、シャープな画像の引き締まり感はすごいですね。このレンズは、重さが2キロを超えていますので、余程気合いを入れて持ち出す覚悟がないと撮影に行けないヘビー級ですが、レンズの描写は素晴らしい、特にf4のシャープネス、クリアネスは体力を奪われることを考慮しても十分なものがあります。飛行機の写真とか撮ったことがないですが、チャレンジしたい気持ちになりました!!涼しくなって来たら、鳥の写真も面白いかな、とちょっと楽しみが増えました。