こんにちは、今回も当ブログをご覧になっていただきありがとうございます。今回ご紹介するのは、Mシリーズの超広角レンズsmc PENTAX-M 20mm F4です。このレンズは、ご覧のとおり非常にコンパクトでパンケーキといっても良いサイズです。おもさは150gしかなく、使いまわしがよいせいでしょうか、それなりの数が出回っているようで、時々オークションでも見ますね。
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このM20/4が150g、あのパンケーキの伝説的レンズのM40/2.8が110g、M50/1.7が160gなので、このレンズのコンパクトさがうかがい知れます。ペンタックスからは焦点距離20mmの超広角レンズはSマウントシリーズの時から発売されていました。Kシリーズでは、20mm F4が1975年に発売され、78年にはM20/4が発売されていますので、短命だったのですね。KシリーズのK20/4は、重さが300gもあり、M20/4とは外観も全く違うレンズです。
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全面のレンズも出っ張っていないし、後ろのレンズも控えめなので、ちょっと見、これが超広角レンズという感じです。このレンズは、10年くらい前にオークションで格安に手に入れました。私は、深追いしないことをモットーに(というか予算制約がきつい)オークションに参加していますが、この時はうまくいきました。入手した時、ちょっと使い込まれた感じでしたので、2006年に写真○ンズ工房さんで調整いただきました(いつもありがとうございます!)。古いレンズですが、ほぼ本来の調子に戻っていると思います。それでは、いつものためにならないテストレポートです。遠景から撮ってみました。上段からf4、f8です。(共通:K-3、ISO100、上段:1/1000、下段:1/200)
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f4ではさすがに周辺光量が落ちて、全体が露出が足りない印象になります。色調も偏りはなく、クリアです。青空を撮るのには、むしろいい効果があると思います。画像は流れた感じはないのですが、ハイライト部分に滲んだ感じがところどころに出ています。PCの画面上でこれだけ拡大してわかるレベルですから、まずまずといったところじゃないでしょうか。f8まで絞ると、画像は非常にクリアになり、引き締まります。滲みもなくなりますが、ビシッと解像してくれるシャープさは今一つ感じません。次は近接撮影です。上段からf4、f8です。(共通:K-3、ISO100、上段:1/400、下段:1/50)
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f4では、線がかなり太いですね。ハイライト部分に滲むところがあります。背景のボケの輪郭が二重になっており、ボケ味はあまりよくありません。f8まで絞ると、画像の滲みは改善されますが、依然として線は太い印象です。M20/4は、こんなにコンパクトなんですが、基本性能はかなり高く、絞り開放から十分使えると思います。使い方としては、それほど接写をするわけでなく、パンフォーカスに使うのが向いていると思います。びしっとシャープに写し込むのではなく、全体的にちょっと線の太い印象の絵になりますが、それでもこのコンパクトさは捨てがたいと思いました。ということで、このオールドレンズもデジタルで十分使えることがわかりました。もっと持ち出さなければいけないですね。