今回も当ブログをご覧になっていただきありがとうございます。
今回ご紹介するのは、あの伝説のsmc PENTAX-A☆ 135mm F1.8です。
ずっとあこがれていたのですが、もう10年近く前になりますが、ついにオークションで格安に落札できました!見た目は、ちょっと鏡筒にスレもあり、使い込まれた感じの個体で、レンズのチェックをしたときに、丁度真ん中くらいのレンズのレンズの周りに像が揺らいだように見えるところがあり「?」違和感を感じました。まだ小さいのですが、バルサム切れの症状です。出品者に相談したところ、修理代を負担してくださることになりました。。
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修理とはいっても、、ということで、○ンズ工房に相談してみると、バルサム切れはレンズを剥離し再度接着する修理が必要で、それなりにリスクがあるので、程度が軽ければおすすめしないと(その後、現在では、剥離修理をされていないようです)言われ、見積もりの金額だけ出品者の方から値引きをいただきました。その結果、このレンズの取得価格としては、とても安価で手に入れることができました。
今回は、APS-Cフォーマットなので、恐らく影響することはない、とは思いますが、撮影した画像をチェックいただこうと思います。
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さて、レンズを後ろから見るとこんな感じです。大口径のレンズな、一番後ろのレンズがかなり張り出しており、傷をつけてしまいそうで恐ろしいです。良いレンズの条件(と私は信じている)である、重さはずっしり865gあり、かつ値段が高いということを完全に満たしています。このレンズは、最短撮影距離が1.2mとちょっと寄れないところが花の撮影にはちょっと使い勝手悪く、今までほとんど使ってきませんでした。もったいないすね。今回テストしてみて、使い道を考えたいと思っています。
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かなりレンズが重いので、LX単独では、ちょっとレンズ側に重心が寄ってしまい、ホールドしにくいです。グリップ、モードラ/ワインダーを装着したほうが、バランスがよくなります。
このレンズのフィルター径は77mmですが、ペンタックスから指定されてるフードは、深さが足りず、ラバー製なんですよね。これはがっかりなので、67のレンズ用の、もう少し深さのあるフードをつけています。
まずは、遠景で撮ってみました。上段からf1.8、f2.8、f8です。(共通:K-3、ISO100、上段:1/6400、中段:1/2000、下段:1/320)
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f1.8では、発色が青みがかかります。かなり柔らかな線になりますが、細い線なども十分に解像しているのは見事です。恐竜橋の橋げたも立体感がある表現ができています。光が当たっているハイライト部分には、わずかににじみが感じられます。
f2.8では、色調はクリアで非常にすっきりします。ハイライト部分のにじみは、少しだけ残っていますが、解像感はばっちりです。クレーンの柱、ロープなど細い線も十分すぎるほどシャープに判別できるようになりました。f8はさらにクリアさ、シャープさが際立ってきます。
次に近景です。上段からf1.8、f2.8、f8です。(共通:K-3、ISO100、上段:1/1000、中段:1/400、下段:1/50)
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ほぼ最短撮影距離で撮ってみました。被写界深度がめちゃめちゃ浅いことがわかっていただけると思います。この時は三脚を使っていますが、屋外で風があるところとか動きがあるものを撮るのは、私の腕では相当難しい(歩留まりが悪い)と思います。ボケの大きさは半端ないのですが、これだけボケてしまうと、ピントが入っているところに何を置き、アウトフォーカス部分には何を見せないのか、被写体と構図の選択が難しいと思います。ハイライトには少しフリンジが出ています。色調はちょっと青みがかかっています。f2.8では、ほぼパーフェクトと思います。色調はすっきりクリアになり、ボケは非常に自然な感じで、美しいです。f8はすごいですね。立体感というか、質感描写がすごいです。色調もクリアで、フリンジも感じられません。
ということで、このレンズの性能のすごさを思い知りました。開放よりも、ちょっとだけ絞ったところで、すでにこのレンズは十分実用できるレベルになりますし、色調のクリアさ、シャープネスともに素晴らしいです。これからの季節、紅葉とかこれで撮ってみようと思います。また屋外で撮ったらここでアップさせてもらおうと思います。引き続き、ご期待ください。よろしくお願いします。