今回もご覧いただきありがとうございます。
今日ご紹介するのは、smc PENTAX-A 50mm F1.4、マニュアルレンズの標準レンズの中の標準ともいえるレンズです。以前、雑誌の特集でA50/1.4は、他社の標準レンズと比較しても開口比が大きく、周辺まで像が安定していると評価する記事があったため、M50/1.7しかなかった私はもうちょっとグレードアップしたいと思っており、程度のいいものを探していました。2002年に有名な○宝カメラで、非常に割安なものを発見したので、即ゲットしました。買っているときは有頂天になっていたので気がつかなかったのですが、鏡筒がなぜかグラグラしていたため、2003年にペンタックスでオーバーホールしてもらいました。
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とにかく買い物の時には冷静でなきゃとしみじみと思いました。。
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このレンズも、デジタルに移行して以降、すっかり忘れていましたので、今回のテストで実力のほどをチェックして、今後は使ってみたいなと思っています。ご覧のとおり、一番後ろのレンズも大きく、何かよく写ることを予感させてくれます。LXにつけてみると、ベストマッチしていると思います。
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まずは、遠景で撮ってみました。上段からf1.4、f2.8、f8です。(共通:K-3、ISO100、上段:1/8000、中段:1/2000、下段:1/250)
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f1.4では、もやっているように全体のコントラストは低い状態で、ソフトレンズで撮ったようになりました。画面全体も青みが強くなりました。ISOを少し上げて、少しでも絞った方が実用的と思います。次にf2.8では、少し柔らかい画像ですが、橋の杭なども改造できており、遠景でも何とかOKだと思います。最後にf8ですが、ここまで絞ると完璧です。クリアでシャープな画像が画面の隅まで確認できます。解像度も最高です。
次に近景をテストしました。上段からf1.4、f2.8、f8です。(共通:K-3、ISO100、上段:1/2500、中段:1/640、下段:1/80)
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f1.4では、ピントの被写界深度が相当浅く、画面中央の手すりのねじの少し手前にピントが来てしまっています。しくじった。。それを割り引いても、画像はかなり柔らかめです。遠景を撮った時ほど画像の青みは感じませんが、輪郭部分のハイライトにはかなり大きくフリンジが出ています。ボケは自然で美しいと思います。次にf2.8ですが、合焦部分の前後のシャープさと、アウトフォーカスになっていく部分の柔らかさは大変美しく、立体感を感じます。f8まで絞ると、画像としては申し分ないレベルで、シャープネス、前後のボケとも美しく使えるレベルです。
ということで、今回のテストの感想ですが、このA50/1.4は、特に遠景では少し絞るのが吉(f2.8までは絞りたいところ)、近景でも同様ですが、f2.8で十分実用できるレベルです。遠景では、きちっとシャープに移そうと思うとf5.6~8まで絞りたいところ。古いレンズですが、付き合い方でうまくいきそうです。
今回も長文にお付き合いいただきありがとうございました。引き続き、標準レンズをいくつか比較してみようと思います。よろしくお付き合いのほどを。