虫歯は、痛みが出てから歯医者に行くのでは遅い!!
と一つ前の記事で書きました。
今回は、
なるべく小さいうちに虫歯を見つけましょう!!
という内容でご紹介します。
しかし、小さい虫歯の発見は、それこそ、患者さんには無理ですよね。。。
だからこそ、歯科医院で見つけてもらって下さい。
因みに、私のクリニックの虫歯チェックでは、
小さな虫歯でも見落とさない為に、
まず患者さんには、お口全体のクリーニングを受けてもらっています。
そう、
虫歯チェック前のクリーニング!!です。
これ実はとっても大切なんですよ。
患者さんのブラッシングだけだと、歯の表面や歯と歯の間に、まだまだ磨き残し・プラークが残っていることが多いです。
そんな状態では、磨き残し・プラークの下に隠れた部分がどうなっているか、実はよくわからないんですね。
つまり、
そうした汚れを全て取り払った状態じゃないと、完全な虫歯のチェックは出来ない
と私は思っているのです。
そして、もう一つの理由もあります。
それは、私は自らが患者さんにクリーニングを行っているのですが、
クリーニングの最中に実はもう、虫歯チェックも同時に行っているのです。
クリーニングって、すべての歯の、歯茎の際、歯と歯の間といった細部までを、
20~30分くらい時間をかけて何往復かしながら汚れを取っていくでしょう?
すると、そうした細部を注意深くチェックする機会に、実は一番恵まれているのですね。
つまり、歯石を取ったりする超音波チップの先端なんかで、
虫歯の穴がないかなどの触診も、同時におこなっているというわけです。
日本だと、衛生士業務が確立しているため、クリーニングを歯科医自らが行うクリニックはほとんどないのでは?と思いますが、
その分、衛生士がしっかりと患者さんの小さな虫歯を、クリーニング中に隈なく見つけてあげなければなりませんね。
ですから、患者さんの小さな虫歯の発見は、衛生士の手腕に非常左右されてくると言っても過言ではありません。
さてさて、そんな虫歯チェックを兼ねたクリーニングをし終えると、
ほらほら、見つかってくるのが、
見逃してしまいそうなくらいの小さな虫歯です!!
↓さ~て、この歯のどこに虫歯が隠されているでしょうか?
正直、この程度の小さな虫歯なら、通常のレントゲン写真では明確に現れてきません。
↓先に種明かしをすると・・・、
実は、虫歯はココに隠れていました。
小さい虫歯ですが、やはり、虫歯は虫歯なんですね~。
でも、こんな状態の虫歯なんて、一体どう患者さん自らで見つけられることができるでしょうか???
↓分かり易く矢印を入れると、
黄色矢印は、肉眼でほんの少しグレー色に色が変わっていることで虫歯があるとわかります。
オレンジ矢印は、入っている金属の詰め物の適合状態が悪く、段差が目立つようになっているので、
念のために詰め直しをした方が安心ね、ということで金属を取りました。
両方ともにまだ小さいですが、虫歯があることは明確に確認できますよね。
金属の下部では、隠れた虫歯がやはり存在していたのですね。
↓そして、こういう小臼歯にできた小さな虫歯は、直接コンポジットを詰めるダイレクトボンディングで1回で完了です。
小さい虫歯の治療の場合には、治療内容もシンプルで即終われるし、
そして費用も、大きな虫歯治療に比べると、そんなにかかりませんから、お財布にも優しい~
以上、これが、
小さな虫歯の実態でした。
だから、歯科検診に定期的に行っておく意義って、大いにあるのですよね
Love & Protect Your Teeth