「私は虫歯になりやすくて困っている!!!」
という方へ。
私からしてみれば、
そういう方は結局、
まだまだ磨き方が足りません!!
そういう結論に達します。
虫歯になる4つのファクターとは、
1.歯の質
2.虫歯を起こす細菌
3.細菌の餌となる砂糖
4.時間
この4つのファクターが全部満たされたときに、虫歯は発生するのです。
そう、この4つのファクター全てが揃った時にね。
小さい頃からずっと虫歯に悩まされてきた人というのは、
この4つのファクターが全て揃いやすい傾向にあった人。
そういう方が、今後虫歯にならないように、唯一自らが努められることは、やはりコレ
徹底的に磨く!!=細菌の除去!!
だって、今までに沢山虫歯の治療をしてきた方のお口の中を覗いてみると、
やはり、まだ、
磨き方がいまいち!!
そう思ってしまうことがしばしばなんですもの。
その為に、私はどの患者さんにも、今は、
磨き残しの染め出し!!
を機会あるごとに行るようになりました。
どこが磨けていないのか?
ご自身の磨き方改善、
今後虫歯や歯周病を防ぐための、もっと有効な磨き方の習得
の為に行っています。
主には、クリーニングの時なんですけれどね。
クリーニングの際には、はじめに磨き残しの染め出しを行ってから、クリーニングをするようにしています。
しかも最近は、一番説得力のある染め出し液を使用して、
患者さん自らに、どこがどれだけ磨けていないのか、必ず確認してもらっています。
何が説得力があるのかと言いますと・・・、
磨けていない部分が、状態に応じて、
3色に色分けされて染め出されること!!
そうなんです、
まずは、をご覧ください。
☆ピンク→付いたばかりの磨き残し(細菌)
☆青→48時間以上付着しっぱなしになっている磨き残し(細菌)
☆薄青→それ以上ずっとそこに付着し、歯を溶かすレベルの酸を放出している状態になった磨き残し(細菌)
というわけなのです。
実際に、
私の患者さんのお口の中でも、
一番DANGEROUSな薄青
に染まった部分が発見された方が、
何人かいらっしゃいましたよ!
その部分は特に徹底して磨くよう、私自らが指導させて頂きました!!
だって絶対に、そのままだとそこが虫歯になったり歯肉炎になったりするのは、
時間の問題なのですもの。
↑上前歯の裏側。歯と歯の間から歯茎の際にかけて、薄青に染まった部分が確認できます。
↓クリーニングにより、その部分がツルツルに。
同じく・・・。
ヌメヌメが、クリーニングにより、ツルツルになったところです!
私のクリーニングでツルツルになった歯の表面を、今度はどれだけ長くご自身で維持できるか?
それが今後のポイントであり、私歯医者が患者さんに期待するところであります。
さて、皆さま、
皆様にとって、歯医者は何の為に通うところでしょうか?
悪いところを治しに?キレイな歯を手に入れるために??
いえいえ、決してそれだけではありませんよ。
虫歯や歯周病といった疾患を将来予防するために、
つまり、
歯の健康維持をするために通うところなのです。
その為には、歯医者サイドとしましても、
患者さんの磨き残しの染め出しを行って、
その部分はどうしたらきちんと磨けるようになるのかについて、磨き方指導を行う事、
これって、とっても重要なのです。
なぜなら、
あなたの歯の健康維持に一番担っているのは、
あなた張本人の毎日のホームケアー(=お手入れ)なのですから。
歯医者サイドとしましても、私思います。
患者さんの歯の真の健康を願うなら、
染め出しを行ってからの磨き方指導って、
患者さんの歯の将来にとっては、むっちゃくちゃ大切じゃないか?・・・て。
治療ばかに専念するのももちろんいいのですが、
患者さんの歯の本来の健康維持の為に必要な磨き方指導、
是非是非、私たち歯医者サイドもどんどん伝授していくべきだと思います!
因みに、
日本ではそういう部分は衛生士さんがきちんと担っていらっしゃいますので、
日本の衛生士さんはプロ意識をもって、もっともっと患者さんを教育していってください!!
(私は衛生士がいないので全部自分自身で伝授していますが・・・。)
ホント、もっともっとお口の中を自らキレイに効果的に磨ける人が増えていってくれたらいいなぁ~と、思います。
そして、その為には歯医者として貢献していきたいな!と、私は心から思っています。
最後に余談ですが・・・、
私自身の歯に対し私も、もっと昔からそれに気づくべきでした・・・
Love & Protect Your Teeth