最近とある患者さんが来院されたのですが、
その患者さん曰く、
日本で今まで通っていた歯医者では、
とにかく、
口腔内ケアーについての指導を凄く厳しくされてきたのだとか。
例えば、虫歯の治療でその歯科医院を訪れても、
磨き方がいまいちで磨き残しが残っていようものなら、
磨き残しの染め出し(赤い色つけ)を行い、
みっちりと磨き方の指導をされるのだとか。
そして、余りにも磨き方が疎かな場合には、
そこの歯科医の先生は患者さんを怒るのだそう。
えっ、怒るって・・・?!
と、正直思ったりもしたのですが、
そこの歯科医院にずっと通って指導を受けてきたという、その患者さんの中学生のお子さんのお口の中も見せてもらうと、
あぁ~、さすがに納得!!
の一言。
口腔内、むちゃくちゃキレイでしたから。
普通、それくらいの年齢の子供って、余り磨けていない事が多いのですが、
このお子さんのお口の中は、それはそれはもうピカイチでしたよ。
磨き残しが殆どない上に、
フロスも手慣れた様子でさささ~と行っているし、
また、虫歯の好発部位である大臼歯・小臼歯の裂溝には、きちんとシーラントが施されている。
だから、虫歯の気配を一切感じさせない、本当に理想的なお口の中だったのですね。
こんな理想的なお口を患者さんにキープしてもらえるなら、
私も患者さんを怒るべき?!
ちなみに私今は、
決して患者さんの磨き方が悪いことに対して、怒ることは決してしておりません。
でも、患者さんの歯の、真の健康を心の底から願うのであれば、
やはり、歯のプロである歯医者の私が、厳しく指導をするべきなのではないか!
そう思い始めたりもしています。
でも、私が患者の立場だったら、怖い先生はさすがに嫌だなぁ・・・。
如何にスパルタ指導が成功を導くと言われようとも、
私の性格にスパルタ指導をされると、余計ムカついてイライラしてしまうような気がするので、私には無理だろうなぁ。。。
ほら、先日のオリンピックでロシアの女子選手が金銀獲得したけれど、
あの選手たちのコーチってむちゃくちゃスパルタなのでしょう?
確かにスパルタ指導は結果を導くかもしれませんが、
でも、そのスパルタ指導にそもそもついていける人って限定されそうですものね。
つまり、その反面挫折してしまう人もたくさんいらっしゃるのでは?という事。
だから、私はスパルタ的に怒るやり方ではなく、
自分がよかれと思う方法を模索しながら、引き続き指導していきたいと思います。
すべては、患者さんや皆さんの歯の健康の為に!・・・ですね。