歯の虫歯になりやすいところは、
裂溝といって、歯の噛む面の皺くちゃになった窪み部分と、
歯と歯の間の隣接面と呼ばれるところ。
その二つ。
その二つに十分注意していれば
虫歯にはなりません。
では、そんな裂溝にできたごくごく小さな虫歯治療をどうぞ
日本人の歯はね、欧米人に比べ、
この裂溝が深~く、とても歪な形態をしていることが多いのです。
そしてこの裂溝に、磨き残しやお口の中の細菌が押し込まれた状態が長く続いて、
しまいにはここに虫歯が出来てしまうのです。
ここが虫歯になってしまったら、進行のスピードは歯の質によりけりだけれど、
遅かれ早かれ、アリの巣型の虫歯(入口は狭いのに中で広がっている)
になってしまいます。
だから、早めに治療をして手を打っておいた方がよい!!
ということなのですね。
そしてこの治療の時には、
虫歯になっていない裂溝の部分も一緒に同時に詰めてしまうことで、
同様にこれ以上裂溝が虫歯になってしまうことを防げます。
上の治療完了のお写真の歯、ツルツルでしょう?
このツルツルが虫歯治療のミソなのですね
もともと始めからこんな状態の歯だったら、
そんなに注意しておかなくても虫歯になることはかなりの確率でないのですよ。
だって、磨き残しや細菌が溜まってしまうような隙間がないのですもの。
これを一般的には、
フィッシャーシーラント
と言います。
ご自分の歯やお子様の歯を、
絶対に虫歯にさせたくない~!
と強くお思いの方は、
このフィッシャーシーラントをしておくと安心ですね。
特に自分自身ではなかなか見えない、上の奥歯とかにはかなり有効です。
(下の歯はある程度自分で見えますからね。)
しかし!気を付けてほしいことがあります。
それは、、、
フィッシャーシーラントをする前に、
その部分に本当に虫歯がないかどうかをよく確かめること
だって、もし虫歯がある状態でこれをしてしまったら、
そのシーラントの下の見えない水面下で、虫歯がどんどん進行してしまうから。
大変なことになってしまうのは想像の限り。
皆様もかかりつけの歯医者さんにこれをしてもらうときには、
上の写真のように、マイクロ部分をよく拡大確認してもらってから、
丁寧に詰めてもらってくださいね。
下手な?雑な?歯医者にやってもらうと、
シーラント部分が逆に段差になっていたりして、
意味ないじゃん・・・みたいな状態の歯に出くわすこともあるので、
ちゃんとその歯医者さんを見極めてくださいね。
因みに、
こうして拡大された術後の写真を見せてくれるようであれば、
少しは安心できますよ
これからは、患者さんも自分自身の歯に責任を持って。
治療に対し知らぬが仏(歯医者にやられっぱなし/何をやられているかちんぷんかんぷん)状態
ではいけない時代となってきていますからね。
Love & Protect Your Teeth