基本的、虫歯治療! | シンガポールで歯医者さん Dr.Yumiko's Journal 

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歯の為に本当に良い事、して欲しい事、私歯医者としての正直な気持ちを綴る、歯医者的日常ブログ❤︎
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虫歯は、

小さいうちに、
小さいうちに、
小さいうちに、
治して欲しい!!

そう思うのは、
歯医者も患者さんも、
歯の健康を願う人なら、皆同じはず。


でも、歯医者じゃない人は、
自分のお口の中の状態が
あまり把握できていない。

いや、もしかすると歯医者も、
自分のお口の中の状態は
完璧には把握しきれていないんだと思う。

だって、
お口の中の、どこがどうなっているかだなんて、
自分の目で細かく確認できるわけがないから。

だから、
定期的に、歯医者という歯のプロの目で
お口の中を調査してもらうことが必要なわけです。

例えば、やじるしこんな虫歯なら、自分でもわかるでしょう?

歯のしわしわの窪みの部分が黒くなっているのは、
自分で鏡で見てみるとすぐにわかります。

ただ、こうした虫歯の治療を急いでしておいた方がよいのかどうかは、
歯医者さんに判断してもらいましょう。

このように、接近すると、
色が黒くなっている中でも、
ポツンと虫食いのような小穴が開いているのが見えますね。


こんな場合、細い針のような器具の先端が、
その部分にポッツリと入り、
そして、中がちょっとやわらかい感触になっているのを触知します。


虫歯は、
入り口は狭くて中で広がる
つまり、
アリの巣みたいな感じです。

なぜかというと、
一旦このように小さな穴が開いてしまうと、
幾らその部分をきれいに磨いても、
穴の内部は毛先が到達しないので、
磨き残しがその部分に溜まってしまいます。
(細菌が小さな穴を介して内部へまで侵入し、歯を蝕み続けます。)

だから、一旦こうなってしまうと、
早めの治療が得策なのですね。


レントゲンでは、まだ奥深くに進行しているようではなさそうです。


窪み部分をそ~っと削っていくと・・・

内部の黒い部分は、やはり見た目よりも大きくなっていますね。

そして、細菌により侵されて汚れた歯の部分は、
きれいに取り除いて・・・、

除菌をしたところに、
コンポジットレジンという樹脂製の治療用詰め物を入れると、

ほ~ら!!
まるで生えたてのようなきれいな歯に元通り~


あ、でも、
見た目はきれいのだけれど、
これ、歯に絆創膏をつけた状態です。

私は最近よく、この絆創膏という言葉を虫歯治療中によく使っています。

だって、こうした虫歯の治療って、あくまで傷口を塞いだだけで、
歯を元に戻したわけではないのですもの。
(見た目はそうでもね)

こうした歯の絆創膏、
皮膚に付ける絆創膏みたいに、
剥がれたり、水が浸みたりするような
傷が回復するまでの一時的なものじゃなくて、
永久絆創膏であって欲しいものです。
(というか、そうでなければなりません!)

また、それが永久絆創膏であるかどうかは・・・

歯医者の治療の腕次第~

患者さん自身のお手入れ次第~

というところでしょうか。。。

そうそう、
小さな虫歯治療といえども、
侮れませぬぞ!!



今回は、ご自身でも見てすぐわかる単純な虫歯をご紹介しました。
では次回は、ご自身ではわからない
(そして歯医者も見逃しがちな)
最近多い隠れ虫歯の治療をご紹介しますね。


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