あなたのお口の中には虫歯がないと、
本当に断言できますか???
あ、虫歯の存在に気付いているのに、そのままにしている、
というのは、言語同断ですが・・・
ここ最近本当に、隠れ虫歯というものの多さに、
歯医者自身の私も唖然としています。。。
隠れ虫歯とはなにか?
・穴も開いていないし、痛くない・・・、だから虫歯の存在にまったく気付かない。
・定期健診にきちんと行っていたのに、歯医者も見落としてしまうほどの、目立たない歯と歯の間の虫歯。
以前の記事、隠れ虫歯が怖い~にも書きましたので、そちらも参考にしてくださいね。
隠れ虫歯を放置すると、虫歯は知らないうちにどんどん成長してしまいます。
そしていつか、大きくなりすぎると、神経に虫歯菌が到達してしまい、神経が脅かされてしまいます。これが、虫歯による激しい痛みというものです。
このように、隠れ虫歯は、自分自身じゃ絶対にわかりません。
だから皆様、絶対に、
歯医者を頻繁に訪れて、隅々までくまなくチェック
してもらって下さい
でも、歯医者に行ったとしても、レントゲンを撮影しなければ案外見落とされてしまう事も多いので、必ず最低1年に1回は、全部の歯のレントゲン写真を撮影してもらいチェックしてもらいましょう。
ということで、ここでもまた1例を
こちらの方も、ご自身では全く、虫歯の存在には気付かなかったそうです。
もちろん穴なんて開いていないからね。
でも、歯医者が見ると、隠れ虫歯の部分は見た目だけでも、中で色が黒くなっているので「お、これは!」と思い、「確定診断のためにレントゲン写真を撮ってみましょう。」に至るのです。
下のレントゲンではどこが虫歯かわかりますか?
見た目一見穴は開いていなくても・・・
ちょっと削ると虫歯の部分が現れます。
黒いところが虫歯ですね。
このように、削り取らなければならない虫歯部分だけを最小限に削り取り・・・、
ほら!キレイに絆創膏がなされたでしょう?
*私は最近、虫歯治療で詰める事を、絆創膏とよんでいます
上等な絆創膏のコツは、
1.段差がないこと
2.辺縁がきっちりと封鎖されていること
3.元々の歯の形を再現できていること
ですよ~
フロスが入らない、
フロスがよく切れる、
フロスが段差を察知する、
フロスが入らない!!!
・・・な~んて事があれば、それは再虫歯を引き起こしてしまいます
ので、要注意ですョ。
もう一度、キッチリと詰めなおしてもらいましょう
詰めた後のレントゲン写真では、
どこに詰め物が入っているのかがよく確認できます。
正直、大臼歯の間の直接充填は、このように精密に丁寧にしなきゃだから、結構時間も手間もかかるのですが、この方法だと、余分に健康な歯を削る事もないですし、1回来院だけで終われます。
たまに、こうした隣接面のコンポジットレジンがきちんと詰められていない患者さんに遭遇します。
くっついていてフロスが入らなかったり、いかにも、雑!!って感じにしか詰められていない状態のものとか。。。
日本の保険診療という体制では、こうした虫歯治療に時間をかけて丁寧に施す事が実際には難しいからなのでしょうか・・・。
でも、こうした基本の虫歯治療こそが、将来の歯の健康を大きく左右するきっかけになるわけです。つまり、こうしたものこそが、とっても重要であったりするのです。
皆様、小さな虫歯の治療だからと言って、軽視してはダメですぞ~
実は、そんな小さな虫歯の治療こそが、最も大切だったりするのですから。
保険診療で安く、短時間で、パパパ~ッと治してもらったのは本当に大丈夫なの
くらいな気持ちで、虫歯治療にあたりましょう~
と、その前に・・・、
虫歯を作らないようにしましょうね
Love & Protect Your Teeth