キシリトール VS ザイリトール | シンガポールで歯医者さん Dr.Yumiko's Journal 

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日本でも、普及した物品、「キシリトール(Xylitol)」。


これはよく、虫歯予防をうたうガムや、歯磨き粉などに含有されていますね。


それはなぜか?


結果的に虫歯から歯を守ってくれるという働きがあるからです。


これは虫歯予防に熱心な皆さんには特に知っておいてもらいたいモノですが、詳しいお話は、次回に近々しましょう。


と言うのも、今日は別の事にまず触れたかったから(と、勝手な体勢ですが)です。


表題に「キシリトール vs ザイリトール」としましたね。


キシリトールはさすがに、日本語化しているため、知らない人のほうが少ないくらい、だと思いますが、ザイリトール?とは聞きなれないですよね。


実はこれ、日本語で言うキシリトールの、英語での正式な発音なんです。


Xylitol ( ziltl /ザイリトール)


虫歯予防が進んだお国、フィンランドではksylitol(クシュリト-リ)と呼ぶそうです。


どうやら、キシリトールという物体の存在が日本に持ち込まれた当時のことが推測されそうです。


虫歯予防と関連した糖アルコール”Xylitol”について、フィンランドで学んだ歯科学者が、そのまま外来語として日本に持ち込んで、フィンランド語方式で呼ばれるようになったのではないか?と。


推測はさておき、歯科の分野でいる私が、つい最近になって、初めて日本語読みと英語読みで、このように大きく異なることを知ったのでした。


キシリトールの働きについて、日本国内のみで学ぶと、完全に「キシリトール」という呼び方に馴染み深くなってしまいます。


このように、日本の言語には、英語であれ、パンのようなポルトガル語であれ、キシリトールのようなフィンランド語であれ、とにかく外来語を日本人が発音しやすいような発音型式にして、日本語化して普及している現状なので、とにかく、世界の共通語である英語を我々日本人が習得する事が、難しい局面になるのではと感じた。


日本語として当たり前に発音し使っている多くの外来語の数々があるおかげで、英語で英語圏の人と会話するときには、日本流の異様な聞き取りづらい発音で、ニュアンスの異なる意味として単語を使ったりするものだから、英語圏の人にとってみたら、さっぱりこんがらがってしまうのでは?


また、日本で居住する私達の多くが、あまりにも英語を話せないという現状を作っているのも、こうした背景があるからではないのかと思う。


もともと、英語の発音と日本語の発音って、明らかに違う。


英語の発音は、日本語にはない。シンプルな日本語発音では表現できない。


なのに、英語を日本語チックに、発音変化させて、普及させているものだから、厄介です。


大人になってから、英語の発音を矯正するのも。また、英語圏の人が日本の発音を聞き取るのも。


世界有数の先進国としてある日本なのに、国民全体としての英語を喋られる人の割合が、他の先進国に比べて少なすぎるような気がする。


これは、どうにかならないものなのか・・・?


だから、アジアの中で今、シンガポールが異様に熱い。日本を追い越せムードを、シンガポールに居て感じる。


つい最近まで、Xylitolをキシリトールと当たり前のように、日本国外に住んでいるのにもかかわらず呼んでいた私が感じた、日本の英語に対する弱点の一面を感じた今日この頃でした。