成人式 | 進藤祐光の多事争論

進藤祐光の多事争論

世の中を見つめるカメラになりたい




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福岡では今日明日と成人式が行われている。
たくさんの新成人の晴れ姿を撮らしてもらってる。

それは素晴らしい意志を持った眼をしている若者ばかりだ。

実家のスタジオは毎年元旦から営業し、仕事始め、成人式と一気に撮影が集中する。

凄い数のシャッターをきる。

この仕事を選んだ理由は両親から教わったからだ。爺さん婆さんも写真をやっていた。
なんの因果かわからないが現世を写真で記録し、手にとっていただいた皆様に喜んでもらえるように念をこめて撮っている。

震災以降ご家族で写真を写られる方々が増えている。
去年は『絆』という言葉をよく聞いた。

そして今日、同級生の息子が袴姿で写りに来てくれた。
同級生は数年前に病に倒れ他界した。
ある時期、共に無茶をしてきた仲間の息子の笑顔に親父の面影があった。

会話をしながら堪えてた涙が今頃込み上げてくる。

息子も凛々しい新成人の写真を手元に残してくれ力強くこの世の荒波を乗り越えていい家庭を築いて欲しい。


2012は家族の絆を撮りたい。