岐阜の白川郷に行ってきました！
美しい、古き良き日本の姿。心が洗われました…。
そしてこーんな、合掌造りの民宿に宿泊。
お部屋に鍵はかかりません。隣の部屋とはふすまの仕切りのみ！
話し声も筒抜け、セキュリティーもプライバシーもございません（笑）
その代わり、女将の三味線を聴きながら囲炉裏を囲んで皆で夕食でした。和みました。空には満天の星。田舎万歳。
たまに田舎に行くと、都会暮らしがいかに不自然で窮屈なものかがわかります。都会生活者は、たまにこうしたリセットタイムを設けて、身体に自然の感覚を取り戻した方がいいですね…。
久しぶりに妊活のお話します。
妊活で体調を整えるために気をつけるべきことって、実はとても当たり前のことで、それは実は妊娠年齢を超えても変わらないことだと思います。
睡眠をしっかり取って、栄養のあるものを食べ、規則正しくストレスの少ない生活をして、パートナーと仲良く過ごし、自分のセクシャリティを大切にする。
これって、女性が幸せに暮らしていくための超重要基本事項なんですよね。「幸せを感じられる身体」をつくることでもある。
だから、子供を産んだ後も大切だし、子供関係なく、年を重ねていく上で、幸せに元気に生きていくための大切な生きるスキル。
だから、妊活は、「努力」というより、「生きる智慧」をつける機会と捉えてみて欲しいな、と思います。東洋医学的には、ですけどね。
不妊も病気も、女性にとってはある意味チャンスなんです。
自分が「生命」であること、「自然」であることに向き合うチャンス。
自分の生命は、自然の一部であって、太陽と月とともにリズムを刻んで、食べ物という他の生命を取り込んで、群れの中で愛情を交わしながら生きている、人間という「生き物」なんだ、ということに、嫌でも向き合わされる。
これに向き合って受け入れると、心も身体も良い方向に進み、抵抗すると、苦しくなります。
不妊も病気も、「悪」や「敗北」などではなく、「一つの生命の状態」です。
しかし、西洋医学というものは、元々「病気を敵として、戦う」スタイルの医学なんですね。素晴らしい医学ではありますが、完璧ではなく、身体を自然として捉える視点がどうにも欠けているのです。
ですので不妊や病気が、「克服するもの」「戦うもの」という捉え方になってしまいます。これが、不妊治療を苦しくさせる一因でもあります。
現在の日本の、西洋医学一辺倒の医療からは、「生命観」「自然観」がすっぽりと抜けてしまっています。そして、教育や家庭においても、これらを身につける機会はありません。
本当に女性たちは、身体の事を知りません。知らされていません。
生命の事を、自然の事を、知らされていません。
頑張る事しか、戦う事しか、教わってきていません。
「疲れたら休む」
こんな簡単な事すら、出来ない女性が本当に多いんですよ。
身体という自然の声を聴けないのに、自然治癒力や生命力をどうやって上げていくというのか。
新しい生命を育むには、まず自分の生命を大切に育むことが必要なんです。
不妊も、病気も、「克服する」というよりは、「自分の生命を育む」という姿勢で、取り組む。
それが東洋医学の生命観です。
うちでは、「治す」ことより「命を育む」ことを重視しています。育めば、結果として治るからです。育むための智慧は、その人の生きる力になります。それは子育てする上でも必要な力のはずです。
「何か知らんけど通ったら治った」っていうのは、治療家としてはカリスマ的で素敵ですけど、私のスタイルではないなぁ。
その人が気付きを得て、身体を大切にする智慧を身につけないと、わざわざ身体が病気というサインを出してくれた意味がないと思っているからです。
不養生して同じ過ちを繰り返す、というのも、まあ人間らしくはあるんですけどね(^_^;A
うちに来てくれる女性達には、治療を自分の身体と人生と向き合う、大切な時間にしてもらえたらと思っています。
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