「患者さんの病気を治したい、治してみせる!」
そんな意気込みで日々治療していますが、
最近思うのは、これだけでは足りないな、ということ。
「患者さんに、治る人になってもらいたい!」
こういう気持ちが非常に大切だと感じています。
病気は、それが単独で存在しているわけではありません。
いわば、患者さんの一部。
病気を、「病気」として、自分と切り離して見ているうちは、
なかなか治りにくいように感じます。
いつまでも病気を作り出す自分のままで、
症状を悪化させる生活や心を変えることが出来ません。
自分の、身体と心の表現としての、病気。
自分の、生活と行動の結果としての、症状。
こういう事を、患者さん自身が腑に落ちると、
身体は治る方向に動き出します。
「病気の人」から、「治る人」になる。
症状をただ取るだけではなく、人が変わり、成長する。
今までの健康観や疾病観を覆していく難しい作業ですが、
治療をする上で、とても大切な事です。
なるべくわかりやすくお伝えしていけるよう、
これからも取り組んでいきたいと思います