患者さんがくれる感動 | 堺市北区の鍼灸院(なかもず駅スグ)「女性専門鍼灸サロン ひすい堂」

堺市北区の鍼灸院(なかもず駅スグ)「女性専門鍼灸サロン ひすい堂」

当院は『病気じゃないけど元気じゃない』気づいたら全身に10コ以上、原因不明の不調が出ている女性のための鍼灸院です。このブログでは、肩こり・腰痛・冷え性などの改善方法や、妊活のアドバイス、東洋医学を分かりやすくお伝えします。

何度か通院している患者さんが来院。

治療所を入ってきた瞬間、あ、今日は違うな、と直感。

顔色が違う。 日焼けに失敗した時のような、暗いトーン。







「今日は特にしんどかったですか?」と聞くと、

「そうなんですよ~~~今日はダメです!

もうストレスがぁぁ~~」




しんどいと一口に言っても、色んな意味がある。






体を使いすぎてしんどいのか、

体を動かさずにいるからしんどいのか、

精神的に弱っていてしんどいのか、

精神的に高ぶっていてしんどいのか。












そこで、話をしながら、体を触って確かめていく。











これは、ストレスたまりまくりのパンパン状態。






そういう時って、大体脈がキンキンになっている。

専門用語で「弦脈」といい、

例えるなら、チューニングしたてのギターの弦のようだ。






比べて健康な人の脈は、風に吹かれた柳の枝のように、

しなやかで柔らかい。





「イライラしてましたか~?」

「はい、もう…そりゃあもう…」

「ははぁ~。壊れたテープレコーダーみたいに、

頭の中同じ事がグルグル回ってる状態ですか?」

「ああっそうっ!!ぐるっぐる!!」











これはちょっと強めのツボで、張り詰めた気を抜いてあげよう。











頭に昇った気を抜く働きの『百会』、精神を落ち着ける『心兪』、

欝滞した気を巡らせる『内関』、気血を補い巡りを良くする『太衝』、


これらのツボに細い鍼を2ミリほど刺す。






うつ伏せと仰向けで計4本、10分ずつ置く。






20分後、鍼を抜きながら、

「テープレコーダー止まりました?」

と聞くと、

「ハイ、止まりました!眠くて、何も考えられなくなっちゃって…」







脈を診ると、最初よりはいいけど、

やや弦が残っていて、もう少し整ってほしい感じ。






そこで仕上げに、お臍の下にある、元気の源『関元』に、

鍼を15秒程刺さずにそっと触れておく。











そして脈を診ると、

硬いギターの弦が、おもちゃのウクレレの弦並みの柔らかさに、

いやもっとふわふわの良い脈になってくれた。












「ああー来て良かった。もうバッチリですよ」

と、患者さんは上機嫌で帰っていった。














うおーーー!!効き過ぎです!!!!

ビックリです!!













皆が皆、こんな効き方をする訳ではなくて、

この患者さんは、とても敏感な体質。

繊細な鍼で、いつもよく効くんだけど、 それにしても今回はすごかった!!











自画自賛なんかじゃなくて、

鍼がすごい!東洋医学がすごい!

人間の身体がすごいんです!!






何で髪の毛ほどの鍼を5本ぽっち、2ミリ刺しとくだけで、

スッキリするんだって話ですよ!






いや、そうなる仕組みは勉強して知っているけど、

目の前で見せられるとやっぱり感動します。












目の前の患者さんを治す、それだけの事だけど、

すごい仕事をさせてもらってるんだなー。












患者さんが鍼に感動してくれた時は、

それ以上に私が感動させられている。


これからもこうしてずっと感動して生きていきたい。









鍼灸による身体の変化は、とっても不思議で面白くて、


自分の身体が好きになります。


未経験の方は、一度、受けてみて下さいね。お待ちしています(*^_^*)