仕事を頑張り過ぎてしまって、
いつも身体に無理が出てしまう患者さんと
先日お話させて頂いたこと。
「もう40も過ぎたっていうのに、全然変わらない、一向に楽にならないわ~」
「そうですか…。子供の頃は、大人になれば楽になる、
精神的にも強くなるって思っていたけど、
大人になってみたら全然そんなことないですよねぇ」
「そうなのよ、どこまで行っても楽にならないのよね…」
「ほんとそうですね。どこかにゴールがあるって頑張ってきたけど、
どこまで行ってもゴールなんてないんですよねぇ」
「ないね、ないない」
「本で読んだ言葉なんですけど、
『人生は、頂上を目指す上り坂なんかじゃなくて、
ただの平坦な道で、ただ景色だけが動いていくんだ』って。
確かにそんな感じがしますね」
「ああ~~、それは言い得て妙だわぁ!確かにそうね!」
なんて具合に盛り上がってしまいました。
人生は大変です。でも、大変なのは自分だけじゃない。
私は、「自分の力だけで患者さんを治している」とは
微塵も思いません。
こんな風に、気持ちを分け合って、
そこから何かの気付きがあって、
患者さんは、ご自分の力で、また歩いて行かれる。
身体に対する治療も同じです。
身体を維持し、守っていくのは、患者さん自身。
私の出来ることは、調えて、背中を押してあげるようなもの。
だけど、人と人とが出会った時に生まれる力が、
治療にはとても大切なんだと感じます。
お困りの方は、いつでも会いに来てくださいね。
お会いできるのを、楽しみにお待ちしています。