Rotten Apple -4ページ目

Rotten Apple

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[Japan,MelodicPunk]

01.ここから
02.夏の面影
03.いつもの流れ
04.Japanese Pride
05.SLOW
06.TRACE
07.1CHANCE
08.リベンジ
09.いいから
10.Hey yo…
11.エル
12.THANX
13.また逢える日まで


すごいすごい。WANIMAは本物かもしれない。8月にリリースされた1st EPから「TRACE」「いいから」、レーベル所属前のデモから「THANX」「1CHANCE」を再録したフルアルバム「Are You Coming?」をリリース。PIZZA OF DEATHの全面バックアップでリリースされた前々作「Can Not Behaved!!」は、メロディックシーンに新たなヒーローが生まれたかのような衝撃を与えたけれど、それも大袈裟ではなかったのかもしれない。

みんなで歌えるどストレートなメロディックパンクは、バカ正直でスカさずに書かれた歌詞とともに思わずにやけて体が動いてしまいそうになる。代名詞ともいえる「1CHANCE」だったり、Hi-STANDARDの名前を出した「Japanese PRIDE」といった曲もあるけれど、家族愛や友情を温かく描いた泣ける日本語メロディックな一面が多くの人の心を掴んでいる。そしてその温かさは失った経験があるからこそだということも伝わってくる。
特に中盤の「SLOW」~「TRACE」や、ラストチューンが3連続で来るかのように畳み掛ける「エル」「THANX」「また逢える日まで」の流れはあまりに素晴らしすぎる。

様々なジャンルをインプットしてグローバルなマーケットを意識したサウンドメイクで人気を獲得していく昨今のバンドと比べ、自らのルーツを落とし込んでどストレートな日本語で温かい人間味を感じさせる彼らの方が潔いと思ったりもする。彼らが尊敬してやまないHi-STANDARDの再結成ですら、メロディックを再び音楽シーンの最前線に持ってくることは出来なかった。当たり前だけれど今はハイスタの時代ではないし、メロディックは懐古する昔の音楽でもない。メロディックが10年代に残るシーンになるのかどうかは、PIZZA OF DEATHの看板を受け継いだ熊本出身のバンドに期待するしかなさそうだ。




[Japan,Pop]

01.Brief Pop
02.きみに言わない
03.クリア
04.ONE (Acoustic ver)
05.モノローグ


momongtyuriからなる札幌の3人組によるデビュー作。クオリティの高いカバー曲で話題を集めていた彼女たちのデビュー作は、若手インディロックシーンの先頭を走るTHE FULL TEENZNOT WONKSEVENTEEN AGAiNらを輩出したカセットテープ専門レーベルI HATE SMOKE TAPESからのリリース。

これが本当に素晴らしい内容で、たった5曲ながらキラキラとしたサウンドスケープを見せてくれる。momoのキュートな歌声がシンセポップなサウンドに乗っていく。80'sを感じさせるサウンドやアコースティックに聞かせてきたりもするけれど、そこにはトレンドに対する目配せなどがなく、シンプルに好きなものを詰め込んだということはSoundCloudにアップされているカバー曲からも伝わってくる。何はともあれ聞いてもらうのが早い。SoundCloudにて「Brief Pop Trailer」と、YouTubeでタイトル曲「Brief Pop」「きみに言わない」がアップされているのでそちらを。

弱いわたしと素敵なあなたとほんのちょっとつらい日常。ついてない日にもう少しだけポジティブさを。気分の上がらない平日の朝に彩りを。Coupleの考えるポップソングとは "なんとなく今日は世界の全てを愛せるような" 気にさせてくれる音楽のことなのだろう。




[Japan,MelodicHardcore]

01.ヘイトスピーチ
02.言葉響く夜
03.碧
04.あの日の約束
05.Lilac


個人的な話になるけれど、北九州に住んでいると嫌でもハードコアのライブを観ることになって音楽遍歴のひとつとして刷り込まれる。特にIZPの存在は大きくて、Within The Last WishTo overflow evidenceなど全国のバンドがツアーで北九州を訪れていたため、他の土地に比べて叙情派ニュースクールは大きな支持を得ている。
しかしIZPや期待の若手として名前のあがっていたOrdealFlag recollectなどが活動を止めてしまったため、その期待を今一点に背負っているのはuniverse last a wardだろう。先日行われた彼らの企画「Start Today Vol.2」は本当に素晴らしいイベントだった。BROKEN RUST511といったオールドスクール勢に加え若手プログメタルコアPaleduskなど多彩な出演陣の中でも、若手叙情派ニュースクール勢のインパクトは凄まじかった。各々のプライドと強い思いが詰まったライブは、横の繋がりとともに何かが始まる予兆めいたものを感じさせた。その中でも特に印象的だったのが越谷のAzami。彼らの1stミニアルバム「Lilac」を遅ればせながら聞く限り、その予兆めいたものは気のせいではなかったと感じてくる。

先行公開された「ヘイトスピーチ」というフラストレーションがぶちまけられた一曲で期待度は高まっていたが、アグレッシブさを見せつつもアルバム全体的には叙情性に満ちたピュアネスなサウンドが展開される。
スラッシーで疾走感ある始まりからは想像できないメロディアスなクリーンへと展開する「言葉響く夜」。「あの日の約束」で歌われる内容はライブハウスでの仲間たちとの再会についての曲と解釈していいだろう。そして先行配布されていた「」は、すべてにおいて涙腺を直撃するドラマティックな展開が本当に素晴らしい。
キャッチーであることを厭わないメロディとエモーショナルなボーカルで乗せる日本語詩。叙情派ニュースクールは日本語ロック好きにも刺さると以前から感じていたが、まさにAzamiは良い意味でその窓口となってくれそうだ。

叙情派ニュースクールは、フラストレーションとピュアネスの狭間にある感情を強く音に乗せているジャンルという感覚を持っていた。だからこのジャンルのライブは暴れる客、泣きながら歌う客、何も出来ず棒立ちになってしまう客などが混在するのだろうと。それを考えると「Lilac」というタイトルは、Azamiというバンド、そして叙情派ニュースクールというジャンルをうまく現した素晴らしいタイトルだ (ライラックの花言葉は純潔・美・誇り・友情・青春の思い出)。
越谷からAzami、滋賀からBRING ME BACK、北九州からuniverse last a ward。知らないだけでまだ他にもいるのかもしれない。若手叙情派ニュースクールが何やら騒がしくなってきた。