WANIMA「Can Not Behaved!!」 | Rotten Apple

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[Japan,MelodicPunk]

01.Hey Lady
02.雨あがり
03.昨日の歌
04.BIG UP
05.つづくもの
06.HOME
07.1106


昨年、SEVENTEEN AGAiNKARIBUxNOxKAIZOKU(現THE FOREVER YOUNG)らによって、日本語メロディックや青春パンクと呼ばれるサウンドは静かに盛り上がりを見せていた。それまで英詞のみだったバンドが次々に日本語詞を取り入れ始め、再びGOING STEADYらが出てきた頃のような大きな流れを期待させるには十分だったが、その後に続くバンドが現れずに流れはそこで止まったように思えた。

そして2014年末、本人達にその自覚は無いんだろうけど、その止まりかけた流れをさらに大きな規模で再び動かそうとしているのが熊本出身のWANIMA。
PIZZA OF DEATHからのリリースとなった1stミニアルバムは、メロディックパンクをベースとしてスカやレゲエを取り入れたサウンドにストレートな日本語詞を乗せた7曲17分。アルバムを聞き始めたと思ったらあっという間に4曲目に入っていた感は痛快。
具体的な言葉ではなく、そうそうこの音なんだよとどこか懐かしさとともに求めていた音を見つけた感覚になる人は少なくないはず。憧れていたHi-STANDARDのレーベルからあの頃と比べ小さくなったメロディックシーンを再び最前線に持っていくのは彼らなのかと予感させるには十分の一枚。

しかし日本語メロディックや青春パンクを引き合いに出すのは間違いなのかもしれない。もしかするとこの一枚をきっかけにテクニカル主義へのカウンターやメロコア再評価など様々なシーンを巻き込んだ大きな流れに発展していくのではないか。そう思わずにはいられないほどラストの「1106」はあまりにも素晴らしすぎるだろ。