Twitterでシェアしたリンクまとめ2月編。
■降神「帰り道」
YCAMへ中原中也に纏わるアーティストをブッキングしたイベントに行ってきましたが本当にハンパじゃなさすぎました。死ぬまでに観たかった降神のライブが観れたのでもう何も思い残すことはないです。伝説の存在すぎてスピリチュアルな雰囲気も相まって非現実な時間がずっと流れていましたね。
LOW HIGH WHO?の自閉症ラッパーGOMESSもほぼフリースタイル気味の暗いラップと人柄のにじみ出るラップが胸に刺さって久しぶりにライブで号泣。これまた観たかったVampilliaはEXILEの完コピから始まり評判通りのやりたい放題ライブでめっちゃ笑いました。山活もちゃんと観れて良さ感じたしカリスマさんはなんで呼ばれたのかよくわからなかった。
■AOA「사뿐사뿐(Like a Cat)」
K-POPはずっとEDMみたいなことやってるんだろうなと思ってたらこんなジャズファンクな音をメインにやってるグループもあるんですね流石早い。「짧은 치마 (Miniskirt)」も良かったです。やはり金髪ショートということでチョアちゃんは推しといた方が良いかなと思いました。K-POPだと他にはGD X TAEYANGとかHI SUHYUNがトレンド感あって良かったです。
■ぼくのりりっくのぼうよみ「ハングリーレストランズキッチン」
国内ヒップホップ枠。ぼくりりの新曲、どう考えても売れそうですね。キャッチーにも振り切れるし、"「閃光史上最高のIQの持ち主」と言われる17歳ラッパー"って肩書きちょうやばくないですか。
他には上京ラッパーの憂いを曲に落とし込むTACT.、韻シストのという肩書きがいらないほど活躍中のBASI、□□□三浦康嗣プロデュースの沖縄のヒップホップグループSUBMARINE、見た目と声質から予想出来ないメロウな曲が多かったYOUNG FREEZ、映画タートルズの主題歌ビートジャックが良かったです。
■Novallo「Novallo II Album Teaser」
海外エクストリーム系バンドが騒がしくなってきました。コロンバスのプログレッシブメタルNovalloが2012年のデビューEP以来の音源リリース予定ということで楽しみすぎます。Dance Gavin Danceのアルバム先行曲は期待度上がるしかない良曲。ドイツの激情メタルコアBURNING DOWN ALASKAさんもBAAOのボーカルさんフィーチャーでちょっと手がつけられないエモさ。黒人ボーカルヌーメタルBackWordz、トレンド感満載なクリーンのThe Bad Chapter、オージーヌーメタルI Am Zero、ロシアのポストハードコアAsh & Skiesなどなどやばめです。
国内もa crowd of rebellionが中二感ある叙情派をより極めていますし、女性ボーカルポップパンクなHEAD OVER HEELSが良い感じです。あとは福岡発プログレッシブメタルコアPaleduskに頑張ってもらいたいところです。
■Hotel Books「Run Wild, Young Beauty」
その他期待のリリース枠。不意打ちだったんですけどスポークンワード×ポストロックなHotel Booksがやばめです。終盤の展開とかエモーショナルすぎて。これ日本の叙情系ももっと取り入れて欲しいですね。がらっとジャンル変わりますがPassion Pitの新曲「Where the Sky Hangs」「Lifted Up (1985)」どちらも良くてアルバムの期待度上がりますね。
国内だと突然メジャーデビューしたザ・なつやすみバンド、トレンドど真ん中なブラックミュージック系バンドSuchmos、UKプロジェクトからのリリースが発表されたおしゃインディロックDATS、KOGA RECORDSのバカテク日本語ロックそこに鳴るが注目かなと。
■Especia「Primer Gusto@味園ユニバース」
Especia枠。今月はリリース月ということでいつもよりTLが騒がしくて、何よりもレコ発味園ユニバースが過去最高と言われるほど素晴らしいライブだったみたいです。この始まり方とか「海辺のサティ~きらめきシーサイド New Remix」「FOOLISH」「アンコール部分」「We are Especia」辺りの動画を観るだけで納得しましたこれは本当に行かなかったの悔やまれる…。Real SoundのインタビューもS&Lがふざけまくっててめっちゃ笑いました。極めつけはsinさんのサイトMarunouchi Muzik Magazineではるかちょインタビュー。これはやられた。
■Negicco「Music Japan」
アイドル枠。何はともあれ2015年はNegiccoだなって思わされるほどトピックが多いですね。11年ぶりにMusic Japanに出演しステージでPerfumeと再会というストーリーに泣きました。今年出たアルバムでNegiccoを超えるものにまだ出会えてないくらい良いので聞かれてない方はぜひ。他にはでんぱの新曲がっつりエレクトロコアだったり、TOKYO BOOTLEGの主催者がプロデュースするHauptharmonieががっつりスカやってたり、先日山口で観た鳥取のChelipも楽曲大賞に入ってたのも納得の良さです。
■映画「アメリカン・スナイパー予告編」
超映画批評で100点を獲得してアカデミー賞にも多数ノミネートということでそっこーで観に行きました。実在するイラク戦争で伝説的な狙撃手となった米兵を描いた自伝的な映画なんですが、実話なのにラストにやられました。終わったあと誰も喋らずに出て行ったのが印象的。前知識なしでぜひ観てみてください。
■キープ・クール・フール「【予想】2015年はバンドが流行る!」
これ長いけどトレンド好きな人は必読です。今年はヒップホップバンドが来ます。この流れ日本でもSALUとかOZROSAURUSがバンド化して話題になったように全世界レベルでの大きな流れなので要チェックな感じで。Chance The Rapper & The Social Experiment、iNDEEDFACEはフリーで曲を公開していますのでぜひ。
音楽系の記事だとS-WORD×DJ SOULJAH×SALUの対談記事でS-WORDが良いこと言ってたり、だいすきクラブの「音楽で出会った人に恋をした話」記事でなんでもありだなって思ったりですね。
■おかぶり女子
2015年流行ること間違いなし!?おかぶり女子とは!
「おかぶり女子」街で急増中!!2015年ニュートレンドの兆し
■おまけ

[Japan,R&B/HipHop]
01.Eeny, meeny, miny, moe!
02.R.Y.U.S.E.I.
03.S.A.K.U.R.A.
04.Glory
05.C.O.S.M.O.S. ~秋桜~
06.Link
07.Wedding Bell ~素晴らしきかな人生~
08.Summer Dreams Come True
09.All LOVE
10.風の中、歩き出す
11.O.R.I.O.N.
アンテナが高いという言葉は何故あまり知られていなくて良いものを知っている人に対して使われるんだろう。売れてる売れてない新しい古いに限らず良いものに反応できる人のことをアンテナが高いと言うんじゃないかなと。チャートに入るような曲にも語るに足るものはたくさんあるのにあまりフィーチャーされない。
例えばビルボードではトレンドが生まれれば必ずと言っていいほど上位にチャートインする。「Get Lucky」然り「Harlem Shake」然り、最近では「CoCo」もそうだ。もちろん日本でもトレンドで語れる曲は数々チャートインしていて、80's ディスコファンクを取り入れた「恋するフォーチュンクッキー」はその中でも有名だろうしw-inds.や三浦大知は特にトレンドに対する反応が早いイメージ。K-POPも含めてしまえばBIGBANGやG-DRAGONはEDMやTRAPをいち早くチャートインさせ、AOAはエレクトロニックなジャズファンクで日本の楽曲派アイドルをクオリティで圧倒しようとしている。
最近チャートを騒がせていたトレンドと言えばAriana Grande「Problem」に代表されるホーンをサンプリングしたビート。Macklemore & Ryan Lewis(彼らがきっかけ?)やJason Derulo、Flo Ridaもホーンを取り入れた曲をチャートインさせている。聞き終わったあとメロディやビートよりも耳に残るファンキーなホーン。それを日本で真っ先に取り入れたのが三代目J Soul Brothersの「Eeny, meeny, miny, moe!」。まさか日本のヒットチャートでトレンドど真ん中なサウンドが流れるとは思ってもみなかった。しかもEXILE FAMILYが。知らなかったけれどBACHLOGICやSKYBEATZをプロデュースに招いていたりとトレンドに対する意識も強いみたい(そういえばLET ME LUV U DOWNとかやってたね)。少し興味が出てきたのでアルバムを聞いてみたらなかなかの良作。
三代目と言えば何よりもEDM調のブチ上げソング「R.Y.U.S.E.I.」。最高すぎて聞きながらランニングマンの動きしてる。ビートだけでは踊れない日本人らしくメロもしっかりしていて、EDM以降のJ-POPとして時代に残る素晴らしい曲(Twitterで人気出たのはzbptさんのおかげもあると思うけど)。続く「S.A.K.U.R.A.」はDOBERMAN INFINITYのSWAYをフィーチャーし、美しくも儚いJ-POPな歌詞とエレクトロニックなビートのアンマッチさが新しい。EXILE SHOKICHIをラッパーとして招いた「Glory」はややBPMを落としてゆっくりと体を揺らせる曲に。
中盤の「C.O.S.M.O.S. ~秋桜~」から始まるソロ曲やウェディングソングに卒業ソングなど怒濤のバラード攻めは流石にうんざりするけれど(ここで1曲でもインディR&Bな曲を入れてたら完璧だった)。春夏秋冬シリーズの冬を担った「O.R.I.O.N.」では、冬といえばバラードというイメージをいい意味で裏切りコールアンドレスポンスを入れたR.Y.U.S.E.I.に負けず劣らずなブチ上げナンバーでアルバムを締める。
彼らの音楽はクラブ好きでもヤンキーでも小中学生でも誰でも良さのわかるローコンテクストなものであることは間違いない。しかし知識がなくとも良さがわかり、語ればもっとおもしろいなんてものはヒットチャートに入る曲としては理想的だ。
とにかく三代目のライブには一度行ってみたい。EDMで踊り騒ぎベタなJ-POPバラードで泣くなんて日本人らしすぎる。そして三代目が好きなギャルとお近づきになりたい。

[Japan,Pop/Funk/Soul]
01.We are Especia ~泣きながらダンシング~
02.Interlude
03.West Philly
04.Sweet Tactics
05.シークレット・ジャイヴ
06.Skit
07.さよならクルージン
08.Security Lucy
09.Outro
"私は小さい頃から人前で歌うのが夢でした"。Especiaのアルバムがこんな歌詞から始まるだなんて誰が予想出来ただろう。味園ユニバースの煌びやかなステージがプリントされたCDを開けば、一昔前の洋楽アルバムを彷彿とさせるカタカナ表記のトラックリストに一枚もの歌詞カード兼ライナーノーツ。アートワークまでぶれないなと思えば上から目線のライナーノーツにイライラさせられる。今回もEspeciaには驚かされることばかりだ。
アイドルに大きな音楽的成長は望めないとは思わないし必ずアーティストへと脱皮していくものだとも思わない。ましてやアイドルはホンモノの音楽への入口でも踏み台でもない。パブリックイメージ通りのご期待に添えなくて申し訳ないが、多くの方が様々な音楽ジャンルを経た上でEspeciaへたどり着いたはずだ。逆に言えば先述したような先入観を壊してくれたのが彼女達だったように思う。
Pharrell Williamsが仕掛けた「Get Lucky」や「Happy」に代表される80's ディスコファンクやブラックミュージックテイストをEspeciaはそれより前から取り入れていた。SoundCloudで全音源のフルストリーム、OTOTOYでのフリーダウンロード、カセットテープにVHS、ライブ動画撮影OKなど数歩先を行くアプローチで聞き手を翻弄。何より「アバ銀」のMVを観てVaporwaveだと反応し、新曲が公開されれば即座に元ネタを探し当てるような"真の音楽ファン"がメインの客層なのだ。現場で加速しインターネットで拡散されるコンテンツとして虚構的な大人の悪ふざけに各々意図的に踊っていた。バブルをリアルタイムで過ごした存在としてベタなドルヲタとして。
本作「Primera」に対する不安要素はその悪ふざけがメジャーでも続けられるのかという点のみだったが、先行公開された「We are Especia」はその不安を煽るには十分すぎる曲だった。コンテンツとして完成されている彼女達にとって、物語性や心情吐露なんてものはローコンテクストで、絶大な信頼を寄せていた運営への揺らぎと受け入れられると信じていたメンバーの戸惑い含め否定的な意見がTLに飛び交っていた。
運営の悪ふざけに良くも悪くも振り回され背伸びしてアーバンな曲を歌う彼女達は果たしてEspeciaを自分達のグループだと思えていたのだろうか。曲が良いとかプロモーションがおもしろいという言葉を耳にする度に置いてきぼりされる感覚を味わっていたのかもしれない。メンバーも共にEspeciaというコンテンツを楽しむため、そしてこの5人で続けていくんだと決意してもらうためには自らと向き合いそれを共有することが必要だったのだろう。この曲はライブで披露される毎にフロアに受け入れられ、メンバーひとりひとりを尊重しつつ憂いをバカ騒ぎでかき消すようなパーティチューンへと成長していった。ただのEspeciaだいすきおじさんだった若旦那の人柄によるものもあるだろう。
その後は期待通り以上のEspeciaサウンドが用意され、前作からも予想されたようにより90年代へとシフトしている。海外サイトでも話題となったボイトレ先生Rillsoulによる「West Philly」は「Foolish」のアップグレード版なイメージのメロウチューン。この曲のドラムはぜひバンドで聞いてみたい。続く「Sweet Tactics」も同系統のジャズファンク。とても20代の女の子に歌わせるために作ったとは思えない黒さ。
ドバイのトイレをイメージしたMVも話題の「シークレット・ジャイヴ」は、前作でも「くるかな」を手掛けたマセラティ渚によるスウィートなフュージョンポップ(タイトルはCASIOPEA意識?)。銃声の後に続くLUVRAWによる「さよならクルージン」はレイドバックしたウエッサイG-FUNKを意識しているとしか思えない。もはやお得意技の80'sシンセポップ「Security Lucy」はより歌唱力の増したリードボーカル2人のVS的構図が素晴らしい。
前作よりも黒さと統一感をアップグレードした挨拶代わりの素晴らしいミニアルバム。結局は紙切れにすぎなかったライナーノーツに書かれていたホンモノの音楽とは何を指しているのかはわからないが、恐らくルーツ(元ネタ)を知れということなんだろう。ならば逆に最先端をちゃんと知れと返したい。今の国内音楽シーン最先端を走ってるのはEspeciaだ。
個別インタビューなどメンバーひとりひとりがフィーチャーされることも今後増えていくだろう。最初はコンテンツ的おもしろさに惹かれEspeciaを追いかけていたけれど、いつの間にか人として5人を好きになってしまったのかもしれない。清水さんが言っていたように人がやってる限り続けるだけで物語は生まれるのだ。涙ながらに人前で歌うのが夢だったと語る彼女達の夢が少しでも長く続くことを、そして脇田もなりちゃんの幸せを願ってやまない。