Rotten Apple -18ページ目

Rotten Apple

"Rotten Apple"検索でgoo辞書に勝ちましたありがとうございます


[Japan,MelodicPunk]

01.days
02.Terminal
03.medley
04.fiction
05.Higher
06.swim
07.Grasshopper
08.knife
09.teleport
10.me?
11.Any
12.milk
13.Buster call


めっちゃ良いアルバムだ。名古屋発4人組メロディックパンク04 Limited Sazabysのメジャーデビュー&1stフルアルバムが。メロディックの可能性を拡げるような多彩な曲と、学生時代に初めてバンドシーンに触れたときを思い出すような懐かしさも感じる。

まずはリード曲でもある「Terminal」とシングル「swim」を。無条件で口ずさみたくなるキャッチーなメロディを武器に、少年のようなハイトーンボイスで綺麗に日本語を乗せる。それに加えてトレンドであるポップさや踊れるロックをも吸収して様式美サウンドを再構築。ラップ調のボーカルを取り入れた「knife」や、全開でポップに振り切ったラブソング「milk」、アグレッシブな「Fiction」などなど。
ここまでサウンドの幅を拡げた彼らをもうメロディック云々では語れないという人もいるけれど、「Buster call」でこのアルバムを締めたところに自らのルーツを背負い続けるという意思を感じる。とにかく全編通して耳に残るメロディだらけで、曲が進む度にまだ引き出しがあるのかと驚かされる素晴らしいアルバムだ。

前から疑問なんだけどなんでこういうパンク系のジャンルは音楽性について長々と語るものではないという風潮があるんだろう。今の時代、人間性やメンタルアティテュードがそんなに重要だとは思わない。誰でも発信できるようになった今、人気がないって事は良いバンドがいないか発信力がないだけだ。オーバーグラウンドもアンダーグラウンドも次世代を担う新たな才能が次々に現れてきている。ポップ主義から来るメロディ回帰であったり、ポップパンクのメロディック化など、メロディック再評価の流れもじわじわと来ている。日本におけるその大きな流れの始まりとしてこのアルバムが大きな意味を持つような気がしてならない。"Melodic Punks Not Dead" なんてのは過去の栄光にすがるバンドではなくて、彼らのように時代を作って行く存在こそ発するべき言葉だ。





■Jakub Zytecki「Wishful Lotus Proof」

[Poland,ProgressiveMetal]

01.Yes
02.Satya's Diary (feat. Piotr Gibner)
03.Cold
04.Nullity Rooted (feat. Misha Mansoor)
05.Fall of Logic
06.Majin (feat.Rafal Piotrowski)
07.Eywa O.F.F.
08.Run! (feat. Plini)
09.Eternal Fact of Water (feat. David Maxim Micic)
10.Avifors Day
11.The Sea's Only Gifts Are Harsh Blows
12.Yellow

ポーランドの5人組Dieperseのギタリストによるソロアルバム。テクニカルなプレイをしつつもそれを感じさせないキャッチーさを兼ね備え、それとは別にがっつりアトモスフェリックに展開する大作も用意していたりと素晴らしいアルバムになっています。聞いただけでそれとわかるPlini参加の「Run!」や、どこまでが1曲なのかわからなくなる8分超えの「Satya's Diary」「Eternal Fact of Water」も良いですが、ラストの「Yellow」が圧巻過ぎますね…。彼のインタビューをMarunouchi Muzik Magazineでやっていたのでそちらもぜひ。



■Wilhelm「How High Lily?」

[Spain,IndiePop]

01.Wings of Hate
02.Erin´s Song
03.Cast Away
04.Heila
05.Cool Thing
06.Jungle Army
07.Katie
08.Psychonight
09.Interlude: Sabus?
10.Sin
11.Wilhelm´s Kingdom

スペインはパンプローナ出身の5人組バンドによる2ndアルバム。このアルバム普通にフィジカルリリースされてるんですが何故かNYPでリリースされています。インディポップやドリルンポップと呼ばれていますが、自由奔放な女性ボーカル含めどこかドタバタ感あるポップさで楽しさが溢れてくるアルバムです。どの曲も良いんですが確かに「Katie」はその中でも頭出てますね。いつNYP解除されるかわからないのでお早めにー。



■YAMANE「I LOVE YOU」

[Japan,HipHop]

01.Come Thou Fount Of Every Blessing
02.棚の最上段
03.Vivyan
04.手紙
05.貴女の手の温み
06.花火
07.たかちゃん - 生きる

2013年に引退していたYAMANEがラッパー復帰ということでLOW HIGH WHO?よりミックステープをリリース。うれしすぎる。独特のブルージーなフロウがもうさらにネクストレベルです。
タイトル通り様々な愛をテーマに作られていて、Dragon Ash「Summer Tribe -Komorebi Mix-」をジャックした「棚の最上段」では昔話をしつつ友愛を描き、「Vivyan」では家族愛、Drake「Fireworks」をジャックした「花火」では恋愛を描きます。 そして最後の「生きる」ではどうしてもwonderboyを思い出してしまいます。
何はともあれおかえりなさいと。夏リリース予定のミックステープも楽しみにしています。



■Post Modern Team「This Time Passing」

[Japan,IndiePop]

01.This Time Passing
02.Listen In The Time
03.Hypnotized

ネットレーベルAno(t)raksがフィジカル中心へと移行するらしく新レーベルを立ち上げ。ネット音源リリースの中心は+Ano(t)raksになるそうです。そのレーベル第1弾リリースはお馴染みPost Modern Team。どの曲も安定のクオリティなんですが全体的に少し黒さが増したような雰囲気。先行配信されていた「Listen In The Time」の絶妙な80'sっぽさが素晴らしいです。フィジカル含めAno(t)raks周辺には今後も期待ですね。



■Beagles「The Fantastic Escape」

[Japan,PsychePop]

01.Blue blue
02.yonayona
03.Siren of silence
04.Deep blue
05.Sunset sunset
06.Resonance Circuit Dance
07.Sun Sun Sunday
08.Tommorow

メンバー流動型・男女混声サイケポップグループBeaglesの6thアルバム。長野の地ビールメーカー ヤッホー・ブルーイングから着想を得て作られたアルバムらしいです。サイケやエレクトロニカっぽいサウンドがありつつも「Sunset sunset」「Sun Sun Sunday」の2曲が極上のポップソングで良いですね。とりあえずヤッホー・ブルーイングのビール飲んでみようと思います。



■その他

All Found Bright Lights「Space Out」
[Japan,MelodicPopPunk]

Emotional/Melodic-Hardcore Promotions「Compilation III」
[Compilation,MelodicHardcore]

John Gastro「仕事 (Gastro Hard Day's Night Cover)」
[Japan,Pop]

SOLITAIRE「Delayed Pleasure」
[UnitedStates,FutureFunk]

Tuxedo「So Good (Dimitri From Paris Remix)」
[UnitedStates,Funk]

V.A.「basyo compi vol​.​3~春のアンダーグラウンド感謝祭~」
[Japan,俳句コア]

イミシン?「Blooming!!!! / Impulse!!!!」
[Japan,Pop/Rap]

しずくだうみ「水色 (Hercelot remix)」
[Japan,Pop/Electronic]

[Japan,Rock/Pop]

01.Children
02.4月のマーチ
03.Jungle
04.Lesson
05.P
06.It's So Fine
07.涙の上海ナイト


邦楽インディやテン年代シティ・ポップという謎の括りに皆うんざりしてきているのかもしれない。インターネット上の膨大な音楽を消化した上で次々に現れる新たな才能に対して、もはや誰もがその定義を把握出来ぬまま日々拡大し続けている。
その定義とされているものをいくつかあげるなら、インターネット発信、虚構性、パーティー感、遅めのBPM、アイドル的ノンジャンル手法、90年代J-POP的ブラックミュージック、明確なビジョンを持った戦略的プロモーション、そして女性メンバー。その全てを押さえたAwesome City Clubという存在は雑多な定義を全て過去のものに変えてしまうような空気すら醸し出している。

メンバー構成とコンセプトを確立した上で活動を開始し、意図的にレコード会社争奪戦を引き起こしたACCによるメジャーデビューアルバム「Awesome City Tracks」。既に彼らのブレイクは確約されていたけれど、それをコントロールし着実に自分達のものにする素晴らしいアルバムを作り上げてきた。インディペンデントな活動が主流となる中、メジャーで売れることが一番おもしろいと判断した彼らの思い通りにきっと全ては動いていくのだろう。

マイフェイバリットバンド女子ランキング独走中のPORINさんの赤いワンピース姿がかわいい「Children」はどのジャンルにも振りきらないバランスの、ある意味最も彼ららしい曲。PORINさん生着替えMVが話題の「4月のマーチ」は脳内メルヘンな世界観と、マスアピール見え見えなプロモーションにあざとさが見え隠れする。
iTunesで先行配信された心地よさに酔ってしまうような「Lesson」はPORINさんコーラスが素晴らしいし、PORINさんの小悪魔的一面が顔を出す「P」や、唯一の新曲「It's So Fine」はトレンディーな架空のディスコで踊るPORINさんをイメージさせる。これだけのキラーチューンを並べつつチャイナドレス姿のPORINさんが出演するMVの製作が待たれるチャイナポップ「涙の上海ナイト」の大団円っぷりが泣けてきてもう頭が上がらない。PORINさん…。

先述した邦楽インディやテン年代シティ・ポップと呼ばれる大きな流れは、徐々にメインストリームへ雪崩れ込むと思っていたけれど案外早く収束してしまうかもしれない。それほど彼らの登場は必然的すぎたし、彼ら以上に時代をコントロール出来るような存在はそう現れないだろう。彼らには余計な文脈すら不要だ。最後にひとつだけ言っておくならPORINさんは生で観るとMVの10倍はかわいい。何かの間違いで結婚してほしい。