SOCCERBOY「Think I Sing」 | Rotten Apple

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[Japan,HipHop/(Aggressive+Radical)*Romanticist]

01.Daily, Update (prod. by DJ MAYAKU)
02.Once in a Livetime (Talking Heads cover)
03.At the Bottom of Everything (Bright Eyes cover)
04.Ital Loop
05.Cosmic Catastrophe
06.Dance with Wolves feat. SOCCERBOY (Explicit Edit)
07.世界のみなさんコンニチワ
08.Dis Poem (Mutabaruka cover)
09.Message in a Battle (Album Edit)
10.Internet Dungeon ("I'll Not Be Your Mirror" Slam)


個人的にここ数年最も音源を待ち望んでいたラッパーSOCCERBOYの234枚限定デビューUSBアルバム。ラップとポエトリーのその先。英語と日本語を行き来したインテリジェンス溢れる言葉にビートが着いてくる。彼は日本におけるラップという表現方法をまたひとつ上のレベルへと上げる人物です。

もしまだ彼の音源を聞いたことがないというのであれば、三波春夫をサンプリングした「世界のみなさんコンニチワ」をダウンロードしてみて下さい。またdope.さん主宰rev3.11からリリースされたコンピには「Message in a Battle」が収録されているのでそちらも。
そしてもうひとつ。LEF!!! CREW!!!リリースパーティでの「Internet Dungeon」ライブパフォーマンスを。ラップでもポエトリーでもない。強いメッセージのある言葉を吐き出している訳でもないのに飲み込まれる聴衆。ラッパーというよりは詩の朗読者 Or 口の悪いエセ演説家。
Dance with Wolves」では飄々とJuke/Footworkで踊ってみせ、ムタバルーカのカバー「Dis Poem」では固有名詞を多用し、その言葉から何か意味を見出だそうとする聞き手を笑いながら凝視する。
ダークなジョークを織り交ぜ脈絡のない単語が続いたかと思えば不意に刺してくる言葉言葉。インターネットダンジョンで自らの方向に迷いつつも羅列された数々の英雄達に憧れ、"JAPANESE SUPERHERO"を名乗る胡散臭いこの男、何かやってくれそうな気がしませんか。