本岡冬成「黄昏世界の絶対逃走」 | Rotten Apple

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黄昏世界の絶対逃走 (ガガガ文庫)/小学館


-あらすじ-
『―黄昏予報の時間です。本日午後の黄昏濃度は約80パーセント、非常に濃くなる見通しです。発作的な自殺には注意しましょう。』

全天を覆う茜色の空。
"黄昏"はヒトの弱い心に入り込み、支配し、死に至らしめる病の元凶。
世界は生きる気力を失った人々で溢れていた。

その"黄昏"を浄化し、青い空を生み出す少女"黄昏の君"。
フリーエージェントのカラスは、その奪取を請け負い、二人で短い旅を続けることになる。



これおもしろかったですー

ロードムービーを見ているかのような物語で
サクサク進むストーリーに引っ張られて1日で読んじゃいました


黄昏という病が蔓延した世界である少女を誘拐するひとりの男
誘拐したあと2人で旅を続けることで2人の間に今までなかった感情が生まれ

なんやかんやあって裏切り
なんやかんやあって逃走し
なんやかんやあって死にそうになりながら
なんやかんやあってハッピーエンド


多分こういう展開になるんだろうなってわかるベタなストーリーでも
キャラの魅力や台詞まわしが上手ければエンターテイメント性溢れる物語として成り立つんだなと


特にラストの台詞はかっこよすぎてニヤニヤしましたよ

ハードボイルド的な雰囲気もあるのでブラックラグーンとか好きな人も気に入るかもです



おもしろい映画は何回見ても楽しめるというように
おもしろい小説は先の読めるベタなストーリーでも楽しめるのかもしれんですね