久しぶりの銀座めぐり | あしたまにゃーな

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飲むわ潰れるわ食うわ走るわ登るわ浸かるわ読むわ観るわで、

なんだかてんやわんやな日記です☆

あいにくの雨の中、午前中から銀座へ。

念のため、H&Mを覗きに行くと、案の定すごい行列。


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平日のお昼前だってのに、銀座八丁目の交差点を汐留方面に曲がり、

昭和シェル石油の入っているビルの前あたりまでひたすら並んでる叫び

だめだこりゃ。ほとぼりが冷めてから行くことにしよう。


というわけで、まずは『銀座くのや』へ。


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まずは4階の風呂敷展を店員さんに案内してもらう。

というのも、昨日読んだ平野恵理子さんの本に、

“山登りの後、温泉に立ち寄る際に

着替えを風呂敷に入れておくと、

そのまま脱衣籠に広げられて便利”と書いてあり、

(そういえば佐藤琢磨も、着替えは風呂敷に包む派だった!)

と思い出し、早速探しに行ったのだ。

4階に上がると、まるで着物の帯のように広げられた風呂敷の数々が目

縮緬が多い中、綿のようなしゃきっとした生地で、

ややエスニックな柄の素敵な風呂敷を発見!!

値段を見ると、21,000円也。

素敵だけど、風呂敷にここまで払っていいものか迷いがあり、保留。

1階で秋らしく渋い色の、

なんとも可愛らしい文香を見つけ、これは迷わずゲット音譜


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着替えやタオルの中に忍ばせておけば、

ほのかに香りが残って、優雅な気持ちになるに違いない。

品物を入れてくれる袋も、なんとも粋で素敵だしドキドキ


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『銀座くのや』の後は、いつもの『鳩居堂』へ。

ここでは2階にあがって、書道用品とお香を見る。

お香はさほど種類がなかったが、書道用品は奥が深い!

・・・いいなあ、書道習いたくなってきたぞ得意げ


そろそろお腹も空いてきたのでランチへ。

今日のランチは、以前から来てみたかった『割烹 唐井筒』に決定。

ビルの地下の隠れ家的なお店は、山吹色の暖簾が出ていて、

いかにも敷居が高そうな佇まい。


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夜はすっぽん料理がメインでお値段もそれなりらしいが、

なんと、昼の定食は1,100円からあるのだ

カウンターに通され、メニューを眺めた結果、「かれいの揚げおろし」を頼むことに。

どうやら一番人気のメニューらしく、

目の前の厨房で、大きなかれいが次から次へと揚げられていく。

揚げたてのかれいに、小鉢2つ、

香のものと味噌汁、ごはん、最後にデザートまで。


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この立地でこの値段もさることながら、

このかれいがサクサクしていて、たれとよく合い、実に美味しいラブラブ

普段、魚の骨を神経質に残してしまう方なのだが、

ちゃんと火が通っているので、中骨としっぽ以外はすべて食べた上、

ごはんまでお代わりする始末べーっだ!

最後は、にんじんのシャーベットにヨーグルトソースをかけたデザートで口直し。

お代わりはタダのようで、きっかり1,100円でした。

銀座ランチにふさわしい、素敵なお店を見つけて大満足。


お腹が満たされた後は、

松屋銀座にて明日まで開催中の『白洲次郎・白洲正子展』へ。

いまでこそ、ご夫婦で取り上げられてブームになっているが、

10年ほど前だろうか、

雑誌『太陽』の特集で初めて白洲正子さんを知ったときは衝撃だった。

当時付き合っていた彼と

「私たち、知っておくべき人をずっと知らずにいたんだね」と話したものだ。


正子さんは生まれや環境に恵まれていたのはたしかだけれど、

小林秀雄や青山二郎のようなとんでもない才能の持ち主たちにしごかれ、

体当たりで自分の思想や審美眼を確立していった、すごい女性だ。

かたや次郎さんは敗戦後の日本の未来を背負って、

吉田首相に登用され、プリンシプルを持ってGHQと正面から闘った国際人。

しかもとびきりのハンサムで、センスも抜群。

まさに理想的なご夫婦だけれど、

鶴川にあるお2人の家『武相荘』に行くとさらに驚かされる。

豪農の家を譲りうけたという、萱葺き屋根の屋敷には、

英国を愛する次郎さんと、日本を愛する正子さんのセンスが

お互いに主張しあい、それでいて見事に調和している。

独自の世界観や趣味を持ち、

それぞれの世界で超一流であり続けたお2人の生き様が

そのまま家に表れているのだ。


著作を読み、ある程度は知っていたつもりだったが、

今日改めて展示品を眺めて面白かったものがいくつか。

まずは次郎さんが描いたイラスト。

憲法を一気に変えようとするアメリカを思いとどまらせるために描いたもので、

アメリカ人(You)は直線的に物事を考えて進めようとするが、

日本人(they)はそういう思考はしない、と山あり谷ありのジグザグを描いていた。

双方の立場に理解を示しつつも、

あくまで中立の立場で交渉に当たろうとした次郎さんの苦労が偲ばれる。


あとは、正子さんが好んだ骨董品が、相当にユニークなこと。

完成された品でなく、素朴で大らかなものが好きだったのだろう。

桃山以前の、自由な発想で作られた仏像や能面の他、

古い器を後年、茶人が継ぎ接ぎして新たな器にしたものがあったり、

お城で使われていたとおぼしき襖の引き手金具をアクセサリーにしてみたり。

気に入ったものを独特の感性で選びとっている様子がうかがえる。


会場には図録はもちろん、書籍やポストカードが並び、おばさま方が群がっていた。

そんな中、安土忠久さんのグラスが展示されていたので1つ買い求めた。


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安土さんは、正子さんが気に入っていたガラス工芸作家。

件の『太陽』を見てその作品に一目ぼれし、

ずっと前に表参道の大坊珈琲店で2つ買って愛用していたのだが、

1つ割れてしまったので丁度よかった得意げ

1つ1つ異なる形と、飲み口のぽってりとした厚み、手にすっぽり収まる大きさ。

ビールを注いでも、お茶を飲んでも

実に涼しげに美味しそうに見えるグラスで、ことのほか気に入っている。

帰りに、ここもお気に入りの安藤七寶店を覗き、


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ソニービルでやっているシネマ歌舞伎の予告編を観てから、


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家に帰り、買ったグラスで飲んだビールの美味いこと!

“眺めたり理解するだけでなく、

何でも体験してみないと良さはわからないよ”

・・・正子さんにそう言われたような気がした得意げ