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夫にこのままの生活が続くのであれば、
不倫をしない自信はないと言ってから
結局何も変わらず7年が経った。
あれからの私、、
セックスレスに悩んでいた頃、私は心も体も、
自分でも驚くほど自信がなくなっていた。
気づけば、メイクはしても
鏡を見ることすら減っていた。
誰かに見られることも、触れられることも、
すっかり遠ざかっていて──
「私は、もう誰の目にも、
女性として映ってないのかもしれない」
そう感じていた。
そんなときに出会ったのが、Oさんだった。
2019年。
Oさんは仕事の立場上、私と接点を持つようになった。
何度か顔を合わせるうちに、
自然と打ち解けていって──
年齢もたまたま同じだとわかってからは、
ますます会話が弾むようになった。
打ち合わせや相談ごとで会う機会も増えた。
でも、やりとりはすべてショートメール。
Oさんは仕事上のルールにとても忠実な人で、
LINEは一切使わなかった。
絵文字も使わず、言葉だけで淡々とやりとり。
それでも、彼の誠実な人柄や、
言葉の選び方に私はどこか安心感を抱いていた。
会うたびに、心の中で何かが少しずつ動いていった。
プライベートの話もするようになり、
仕事の関係を超えて、
“人として信頼できる相手”だと感じるようになっていた。
ある日、Oさんがふとこんなことを言った。
「〇〇さんって……正直、
僕よりずっと年下だと思ってました。
30代前半くらいかと」
──え?私と同い年なのに?
それは、驚きと、どこか嬉しさが混ざったような感情だった。
「僕より年下だと思った」なんて言葉、久しく言われていなかったから。
それだけで、その日は少しだけ気分が上向いた。
もちろん、その時の私はまだ“何かを期待していた”
わけじゃない。
Oさんと恋愛関係になるとか、
そういう想像もしていなかった。
でも、「この人に会える日」は、
確実に日常のなかの小さな光になっていた。
会うたびに、「今日も楽しかったな」と思える相手。
それだけで十分だった。
当時の私は、家庭でも、夫婦でも、母親としても、
ずっと「役割」だけで生きていた。
だからこそ、
“役割ではない自分”として、誰かと接する時間が、
こんなにも心に潤いをくれることに、
驚いていたのだと思う。
──これは、そんなOさんとの始まりの話。
