朝起きても、なんだかまだ夢の中みたいだった。
カーテンから差し込む光がまぶしくて、
ぼんやりした頭のまま、昨日のことを思い出してた。
行きたかったお店。
風の強かった海辺。
彼と歩いた道。
助手席で交わした、ささいな会話。
そして、帰り道──
“いつもの場所”に車を止めて、
黙ったまま、彼とキスを交わした瞬間。
触れたくて仕方がなかった気持ちが、
一気にあふれて、止まらなかった。
気づいたら、手が伸びてて、
お互いの熱に、のまれるように身体を重ねた。
今朝になっても、
車の中での出来事が、何度もフラッシュバックする。
彼の手の動きとか、吐息とか、
私の名前を呼ぶ声とか──
全部、まだ体に残ってる。
昨日のデートが、あまりに濃すぎて、
今日が現実に思えない。
たった1日だったのに、
心も身体も、まるごと持っていかれたみたいな感覚。
やっぱり、彼が好き。
どうしようもなく、
この人じゃなきゃだめなんだなって、
思い知らされた気がしてる。
付き合った当初、車でなんてありえない!!
と、言ってた私達。
だけど、たまにしか会えなくて、
会える時間も短くて、という日が続いたとき
気持ちが高まってお互い我慢できなくなって
どうにもならなくなった時があった。
その時、気持ちに素直に行こうって2人で決めた。
お互い高まる気持ち。
理屈じゃどうにもならない時もある。
そして、、今日はずっと、昨日の続きを
身体が、心が、思い出してる。
⸻
…彼も、そうだったらいいな。
