あの日、バスローブのまま彼と向き合った瞬間から、
もう我慢なんてできなかった。
  



唇が触れた瞬間、お互いのスイッチが入ったみたいに、
そのまま激しく、貪るようにキスを交わした。
  



彼の手が首筋から胸元に伸びてきて、
敏感なところに触れられるたび、息が漏れる。
私の手も、自然と彼の身体を求めて動いていた。




呼吸がどんどん荒くなっていって、
バスローブはあっという間に脱ぎ捨てられて、
肌と肌が、何の隔たりもなく重なった。




その夜の彼は、
いつもよりどこか荒々しくて、
奥まで深く突かれるたびに、
身体の奥が震えるような感覚だった。




ずっと我慢していたものが爆発したみたいな、
そんな強さと熱さがあった。




終わったあとは、
彼の腕枕の中で、少しだけ話をした。




「久しぶりだったから、やばかった…」
照れくさそうに笑う彼を見て、
私も思わず「私も…」って笑って返した。




ほんの少しの時間だったけど、
心も体も、ちゃんと通じ合えたような気がして、
静かに彼の胸に顔をうずめた。