一つ前の③は、こちら>>>
僕は高校時代、韓国人の留学生家庭教師に、一つ大事なことを教わった。
「困難なことに直面した時や、乗り越えなければいけない壁が出てきた時に現れる不安な気持ち。
その人の心の不安を安定させる方法には、2種類あります。
一つ目は、
その困難や壁を『自分は出来る』と言い聞かせ、努力し、乗り越えたときの達成感によって心の安定を得る。
~達成感による安定。
それから、もう一つがとても厄介なんです。
自分は、もしかしたら出来ないのではないか?不安だなぁ。失敗したらどうしよう。。。どうしよう。。。そう考え、結果的に達成する事が出来なくて、『ほらやっぱり出来なかった。自分はなんて情けないんだろう。。。』と、落ち込むことによって、思ったことがやっぱり現実になってしまった、という、
~想定内の結果による無理矢理の心の安定。
さて、
どちらの方法があなたの人生にとって良いですか?」
って、、、、
そんなん、、、
もちろん前者の考えで生きたい。。。
でも
僕は、大学に入るまで、後者の考え方をしていた。
二浪することで産まれた、落ち癖による安定。
琉球大学の二次試験。僕は、センター試験を自分の中では大成功の成績でクリアし、普通に二次試験を受ければ受かると言われていた。
そんな状況でも、僕は、落ちてしまうのではないか。。。という不安に試験中に襲われた。
不安で手が震え、変な汗をかき、冷静に問題を解くことが出来なかった。。。
合格発表で、自分の番号があったとき大袈裟かもしれないが、
初めて「自分はやれば出来る!」と思うことが出来た。
僕にとって、新しい自分が産まれた瞬間だった。
それからは、とても単純な僕、人が変わったかのようにポジティブに物事を考えられるようになった。
ロンドンブーツの淳が出場した、僕にとって初めての全日本選手権大会、
「ロンブー龍(ドラゴン)」という番組で放映され、
僕の無惨な失敗シーンが流れ、
みんなからおもしろおかしく言われ、
友だちから、「なんや!がんばってる割にイマイチやな!!」と言われ、
かなり凹んだ。
世界基準の技を入れても、失敗したらなんにもならない。。。
自滅によって順位はブービー、後ろから二位だった。
やっぱり日本の壁は自分には高かった。自分ごときには無理やった。
でも、不思議とそんなネガティブな考えは一つも出て来なかった。
むしろ、
全日本選手権を経験して、
ラート競技というものを知り、また、日本の頂上を見ることが出来て、
これからの目標が明確に見えた。
来年の大会は世界選手権の選考会も兼ねている。
来年は優勝する!!そして、世界選手権に行く!!
それも、ユウスケと二人で!!
どっからその強気発言が出てくんねん!!
自分でも思うほどであった。
それぐらい、僕は、ラートが大好きになっていた。
そう、僕は既に、ラート中毒になっていた。
惚れるだけやったらあかん!!
優勝せなあかん!!
それには、今まで通りの練習ではダメや!
もっと身体を鍛え、器械体操のレベルも上げ、
日本一になった大学4回生の選手の3倍練習して、1年で3年分吸収するんや!!
僕たち二人の気持ちは、本村先生に伝わり、
先生が担当していた、体育科の必修単位の器械体操という講義を学部は違うが、受けることにした。
僕(農学部)
ユウスケ(理学部)
僕らの学科にとって、全く必要のない単位。
この講義は日本一単位を取るのが難しいと言われていた講義で、この単位を取れないから卒業出来ないで留年してしまうという学生も多々いたほどの有名な講義であった。
余談だが、この講義でスリムクラブの真栄田さん>>>と出会った。あのハスキー声で、ひーひー言ってられたのを今でも覚えている。
体育館で練習出来ない時間は、ユウスケと一緒に、よく体育館外れにひっそりとある鉄棒で手のまめを潰しながら練習した。
そんなある日、ユウスケに『今日は鉄棒する?』と聞いたら、
ユウスケ『今日は別の課題をやらないとダメだから』と、
(しめた!)と思い、
『じゃあ俺もやめとくわ!』と言って、
そ~っと
抜け駆けして体育館外れの鉄棒に行って、
「新しい技を習得してユウスケをびっくりさせよう!」と練習していた。
すると、
遠くの方で、周りを気にしながらこそこそとこっちに向かってくる人がいた。
ユウスケだった。
二人して『練習しないって言ったやん!!』
そう言い合って、
典型的なライバル同士のやり取りをして笑い合った。
そんな感じで無我夢中で練習を繰り返す毎日。
時間が経つのは早く、
気がつけば、全日本選手権までもう少し、という時期になっていた。
1年はあっという間だった。
でも、
みんなの3倍は練習したぞ!という自信で、
僕たちは
『二人で1,2フィニッシュしようね。勿論俺が一番!!』
と言い合って、
2回目の全日本選手権に挑んだ。
自信満々で向かった大会会場で、
僕たちはとんだ計算間違いをしていたことに気がつく。
僕たちは去年の頂上を目標にして練習してきた。
が、
去年の上位の選手も、1年間猛練習していた事を計算に入れていなかった。
結果は、僕が6位、ユウスケが7位。
世界選手権選考基準が日本6位まで。。。
僕は世界選手権に行けるが、ユウスケは。。行けない。。。
二人でここまでがんばってきたんや、二人で目標を達成して初めて共に喜べる。。。
ユウスケが僕に、世界選手権を目指す!という目標を真剣に語ってくれなかったら今の僕はここにいない。
骨の髄まで優しいユウスケは、そんな僕の複雑な気持ちを察してくれたのか、
僕の結果を自分の事のように喜んでくれた。
落ち込んでいたであろうが、僕にはそれを全く見せず、
逆に僕の練習を全力でサポートしてくれた。。。。
⑤いざ!世界へ!! につづく
もったいぶらず、はよ続き書けや!!の。。。。
ぽちっとしてね↓

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