胸の痛みが激しくなり立つ事も出来ないくらいの痛みとめまい。
半日待ったが全く良くなる兆しが見えず。
人生で経験した事のない痛み。
とうとう救急車を自分で呼んだ。
やっとのことで救急車に乗り、そこから記憶が無い。
当時は単身赴任中で病院に行こうにもどこに行ったらいいやらわからなかった。
目が醒める。
横に妻がいた。
まだぼーとしてる。
ここはどこかとか、なぜここにいるのかとか、何にも考える事が出来なかった。
とにかく救急車を呼んでから1週間は経っていた。
そんな事はどうでもよかった。
何がなんだか全くわからなかった。
ただ生きてはいるようだった。
病名は急性大動脈解離という初めて聞く病名だった。
ある程度日にちが経ってから、もしかして下半身が動かないかもと告げられる。
確かに足が動かない。
しかし、よくドラマでリハビリを頑張れば歩いて退院するように俺も同じように歩いて帰れるものと楽観的に考えていた。
しかし、何日経っても動かない。
足を触っても感じない。他人の足みたいだ。
太ももを触ると痴漢してるみたいだ。毛はあるけど。
ある日看護師さんと泌尿器科の先生が導尿についての説明にきた。
ぼーと聞いていると、看護師さんが「これから一生する事になるからちゃんと聞いて」とちょっと怒り気味に言った。
その時初めて実感した。
一生下半身麻痺だと。
信じられなかった。
リハビリも何も動かないし、力も入らない。
どうしようもない。
受け入れるしかない。
という流れ。
動かないなら動かないでそれなりに生きればいいやん。って思えるのは最近。
ずっとぼーとしててずっと夢をみてると思っている。
実は死んでいて、夢の中で下半身麻痺になっていると思っている。なにかの冗談だ。
まぁもう先は長くないのでそれなりにこの第二の人生を楽しもうではないか。
もう働かんでいいし。
働けないし。
働く気力も無いし。
失ったもの。
1.足
2.味覚が変わった。猫舌になった。
3.胃がずっとムカムカする。
4.筋肉。体重が20kg減った。
5.仕事。当然クビ。
6.自由。車椅子の移動範囲よ。
7.腰の安定。腹筋がないから腰がグニャグニャよ。支えがないと前後左右に頭から落ちまくる。
こんなところか。
8.酒が不味くなった。それでもたまに飲むけどね。
9.タバコはやめた。まぁ当然よね。胃がムカムカするのに吸えるはずもなく。
10.食欲。プリンペランでなんとか空腹感はあるけど基本的にずっとムカムカしてる。最悪はエンシュアーやったかな、飲むカロリーメイトみたいなやつでカロリーを摂取してる。
11.涙。枯れたね。なんちって。
まだある気がするけど、、、
またいつか書こう。
得たもの
1.自由な時間。考える時間は腐るほどある。
2.いらない知識。ワイドショーやらネットやらでのデマやAI動画にうんざり。見なきゃいい。見ちゃうんだなー
得たものはあまり無いね。
あるわけねーだろ。
人の温かさとか書けばいいのかなー
んなわけねーだろ。
屈辱の毎日だっつーに。