本当に久しぶりの記事作成です。

 

あれから本当に色々あって、自分としてはかなり危機的な状況!?というぐらい気分が落ち込み(精神科も受診した)ましたが、何とか浮上し、セミナーに行けるまでになりました。

 

オンコロ 第16回OMCE 乳がん治療の進歩-ホルモン療法を中心に-

https://oncolo.jp/event/omce16report

 

講師はホルモン療法を専門とされている福島県立医科大学の佐治先生。迷走していた時にセカンドオピニオンを勧められた先生なので(さすがに福島県まではいけません(;_;))、家族に協力をもらい行ってきました(金曜日の夜だから行けた感じです・・)

お話の内容はインターネット上などでも目にしたことのあるものも多かったですが、専門の先生から直接お話が聞けたことで納得度が高まった気がします。

個人的に印象に残った事柄を投稿します。

・ホルモン療法による気分の落ち込みや記憶低下は、脳の血液の中でのエストロゲンも減っているので起こってしまうこと。エストロゲンを増やすわけにはいかなので、場合によっては抗うつ薬などを使うしかない。
 →気のせいではなく、ホルモン薬を飲んでいる以上、気分の落ち込みや記憶低下はある程度はやむを得ないのですね(むぎ茶 感想)

・放射線は当てている場所だけでなく、全身に潜んでいるがん細胞もたたいている、ということが分かっている。そのため、リンパ転移なしでも腫瘍が大きい場合は放射線も追加となる場合がある

・ホルモン療法は最初の5年が特に重要。薬の副作用が辛い場合は薬を変えてみるなどしてとにかく5年は治療をしてほしい(2年では差が出る)。5年内服で10年のキャリーオーバー効果が出ることがわかっている。

・術後のホルモン療法では再発リスクが高い場合は、タモ+OFS 5年、またはタモ+OFS5年+タモ5年(AIへのスイッチも可)
 →OFSも5年というのが今は標準的だそうです(むぎ茶 感想)

・アロマターゼ阻害薬での関節痛についてはAIを飲みかえると3割が改善している。整形外科受診やビタミンD3追加などより、この薬の飲みかえが一番効果があると思う

・タモキシフェンの子宮体癌のリスクは閉経前患者ではタモキシフェン単独ではリスク増はなし。OFS(卵巣機能抑制)を追加、または閉経後患者ではリスク増(それでも5年の内服で800人中で1人の発生が2~3人に増える程度)

・オンコタイプdxで中リスクと出た場合、佐治先生は基本的には抗がん剤を提案するだろう、とのお話
 →先生によって本当に判断が異なりますね(むぎ茶 感想)

・CYP2D6遺伝子  変異なしと一つ変異ありではタモキシフェンの効果にほとんど差はないようだ
 →ほっ(むぎ茶 感想)

・CKD4/6阻害薬は2017年秋から冬にかけて使えるようになる見込み。これによって再発後に使える薬が増える

・免疫チェック阻害剤は乳がんにはあまり効かないようだ

個人的に一番気になったのは、

・タモ単独(84.7%)vsタモ+OFS(86.6%) 差はなし
・タモvsエキセメスタン+OFS(90%) 差は出る
・アナストロゾール+OFSでは再発抑制効果はタモ+OFSは同じだが全生存率は負け

 ( )内は5年無再発率です。

 さら~と話されたのでちょっと細かいところが分かりませんが、タモよりAIのほうが効果は高いことは確か、と佐治先生はお話されていました。
 だったら、閉経前でもAI+OFSを標準にすればよいのでは?と患者は思ってしまうのですが、保険適用が通らないのと、AIの長期服用でのデータが不十分のためこれはできない、とのお話でした。

 保険適用が通らない、と言われても、患者としては最適な治療を受けたいわけで、ちょっとモヤモヤしてます。

 AIに変えたいな~、でも保険外って言われるだろうな~、でもリュープリンで閉経状態にしているんだしAIダメなのかな~。

 またまた迷走が始まりそうな感じです(*_*)

 ※基本、資料と自分のメモ書きで補足した内容なので、解釈不足などあるかもしれません。あくまでも参考まで、ということでお願いします。

 

危機的状況!?についてはおいおい忘備録をかねて記録に残したいと思います。