液晶ゲーム【オイルパニック】って面白い? | トンデモ・シネマの開祖

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液晶ゲームについて久しぶりに書く。
先日、箱・説明書付きで安く手に入った。
正直、安く入るからには理由がある。
勿論、人気が全くないからである。
ただ、じゃあ、面白くないかというとそうではない。

むしろ、僕に言わせれば傑作である!

そもそも液晶ゲームファンは少ないので情報源も限られている。
一部の液晶ゲームマニアが面白くないというと全員が面白くないと思う傾向がある。
確かに子供の頃、このゲームを購入してたら2分で飽きたと思う。(否定しない)
しかし、それはルールが複雑なせいである。

もう少し掘り下げて話してみよう。

実は本作はエポックの発売した「モンスターパニック」「パクパクマン」に続く縦長筐体(今のスマートホン似)である。
上記の二作については液晶ゲーム史上(と言ってもそんなに多くはないが・・・)最高傑作と言われている。
特に「モンスターパニック」は他社からも類似品が続出したり、改良した「ミステリーマンション」など、多くの続編(?)を生んだ。
また「パクパクマン」もパックマンの丸々パクリだが、本家に迫るゲーム性を液晶ゲームで再現し、パックマン液晶ゲームの最高峰である。
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それでもって、本作「オイルパニック」が同スタッフが作った作品であり、受け入れられなかったか?
大きな点は二つ考えられる。
一つはストーリーの規模の大きさと複雑性。
そもそも石油タンカーを狙うギャングから謎の少年が悪戦苦闘するという物語。
今ならテロリスト攻撃もあるので、少しはリアルだったのだが、当時の日本には何の話やら・・・
タンカーに石油を運ぶパイプを止める悪党を殴るだけなのだが、少年はたまにでてくるハシゴで近道ができる。
ただ、このパイプの移動の操作が慣れるまでかなり複雑。

さらにボスという名のカナヅチを持った悪党がでてくる(これについては次で話す)。
他にも時限爆弾が出てきたり、タンカーのメーターを気にしたりと、それはもう大忙し。
しかもボスと時限爆弾だけパンチを入れたり、操作も異なる。

これではお子様は説明書を読んでなおかつ修練まで必要となってしまうのだ。
つまり即効性がなかったのだ。

さて、第二の問題はテンポの悪さである。
本来テンポがいいはずのゲームになぜか、ボスが出てきて一気にテンポを悪くする。
ゲーム性を損なう。
しかも、わざわざボスの振りかざすハンマーの懐に入って倒さないといけない。
もし、倒さずに放置できない上に、殴られると約5秒間の制止状態。
しかも、その間に時限爆弾が登場するため、ボスを倒さないと必ず死ぬという残念なほどのドラマチックな展開。
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画して、このゲームを買った子どものほとんどはゲームをこなせずに放置。
今となっては格安で売られる始末なのだ。

しかし、やってみると分かるが大人の僕でも十分楽しめる。
つまり、このゲームは大人向きだったのだ。
なんならスマホゲームしたら売れるかも・・・。

そんな時代先取りのゲームを機会があれば是非チャレンジしてください。
気分はテロリストと戦うジャック・バウワーです!(←言い過ぎ)