映像作家・大木ミノル 公式ブログ

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トンデモ・シネマな日々を綴る

大木ミノル
MINORU OHKI

そんな少し奇妙な映画世界がここにあります。



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「弁護士ビリー・マクブライド」

シーズン1

丁度、一週間かかって観た。

こういう長い裁判モノは本当に台本が大変だと思うし、ここでは全編にわたり、抑えた演出が反対にパンチが効いている。

ガキには分かるまいという大人の演出に統一された、非常に濃厚なドラマとなっていた。

決してマーベルのような勧善懲悪なんて爽快なヒーローモノではない。

ヒーローは酔いどれの元優秀弁護士、味方はおしゃべりなオバさん弁護士、優秀だが運動が苦手な秘書、頭はいいが社会性にかける学者、売春婦など、役に立ちそうにない仲間たちと巨大エリートに挑むというモノ。

ご都合主義にならないように格闘しながら苦悩する脚本家の姿が見えてくるような展開の物語に思わず最後まで見てしまった。

80年代にポール・ニューマン主演の「評決」以降、一時、この手の酔いどれ弁護士モノが大流行したが、本作もその一つではある。

しかし、現代だからこそ、巨大な勢力に立ち向かう意義を唱えている。

そして、その決断は個人にあるとも言っている。

 

金より大事な使命の為に戦うことの辛さを浮き彫りにしているが、それを勇気と知恵で乗り切ろうとする辺りは80年代アメリカン・スタイルではあるものの、感動を与える。

 

 

シーズン2

シーズン1ほど、お勧めではないが、ハードボイルド演出が優れていて最後まで一気に見てしまう。

ただ、「殺し屋イチ」並のスプラッターな残酷描写と意外な展開を求め過ぎて話の収拾がつかず、終わったような終わってないような違和感はひたすら残る。

今回もビリー・マクブライドの活躍は実に面白いが、シーズン1のファンが期待した裁判シーンは殆どなく、探偵ビリー・マクブライドになってしまった。

シーズン3では気持ち悪い事件だけでも解決して欲しいものだ。

メキシコから命からがら帰ってきた血だらけのマクブライドが最初に言った言葉が「タバコを持ってるか?」は見事な演出。

 
 
「BOSCH-ボッシュ」

Amazonプライム・ビデオなのだが、シーズン4まで制作された人気シリーズ。正直言って「弁護士ビリー・マクブライド」の後に観たので、盛り上がりにはかけると思ったが、見始めたら気になって最後まで観てしまう。シーズン毎に2つの事件を同時に追う刑事ドラマ。

 

兎に角、オープニングの動画がかっこいい!!
超ハードボイルド刑事もの。

 

シーズン1では連続殺人犯を追う嫌われ者のベテラン刑事ビリー。

シーズン2ではビリー刑事と相棒の黒人との駆け引きが面白い。

シーズン3は汚職の疑惑をかけられたビリーの運命は如何に!?

シーズン4では遂にビリー生涯をかけた犯人との対決が待っている。

 

内容は凡作だが、セリフ一つ一つがハードボイルド小説のようで楽しめた。小説を読むつもりで観たら丁度いい感じかもしれない。

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B014ENW3S0

 

 

 

 

 

 

「スニーキー・ピート」

詐欺師の男がムショ仲間のピートになりすまして、ペテンを働く犯罪ドラマ。

今年、シーズン2が配信された。

色んな要素があって一度観だすと止まらないし、面白い。

 

基本、主人公のマリウスは冷酷で切れ者の詐欺師なんだが、超凶悪なギャングに命を狙われている。

その為、囚人仲間で間抜けなピートになりきって、田舎暮らしの家族の家に住む事になる。

ところがこの家族がなかなかいい味を出している。

この家族は保釈金の立替え業者という日本ではあり得ない商売だが、田舎には昔からあるらしい。

その為、毎回、犯罪トラブルに巻き込まれる。

 

特にピートの祖母オードリー役のマーゴ・マーティンデイルは、犯罪に巻き込まれる肝っ玉かあさんという難しい役を見事に演じちゃうから、海外の俳優には頭がさがる。

 

そして主人公のジョヴァンニ・リビシはこれまた、渋い演技で詐欺師役を演じる。

正直、主人公としてはイマイチさえない見栄えのはずが、実際に見るとなぜか馴染んでしまうから、これまた凄い。

 

兎に角、これまで脇役の俳優が演技力だけで見せるドラマだが、目的は大詐欺・・・つまり大どんでん返し!!

早い話が(本編でも行っているが)「スティング」と同じなんだが、設定も多いし、どっからどこまでが本物か偽物か、見てる方も混乱するほどだ。

 

また、Amazonプライムの特徴だが、兎に角、悪役がスプラッターホラー顔負けの拷問をするだが、今回もちゃんとある。

シーズン1ではプロデューサーでもあるブライアン・クランストンが、指をペンチで切り落とすのが好きな闇ギャンブル経営者を演じる。

シーズン2ではジョン・アレスが硫酸をかけて人を溶かすのが大好きなギャングを演じる。

 

既にシーズン3の発注が終わっているというから、これからの進展が楽しみだ。

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B06WGPH6SD

 

 


テーマ:

「フローズン・タイム」2008年イギリス映画
イギリス人と日本人は表現方法が似てる。
面白くないワケではない。
僕はこういう映画は嫌いじゃない。

気になったのは3点
・ギャグが弱く、もう少しバカして欲しい気もする。
・途中で出てくる謎の男は一体、なんだったんだ!!
・ラストの話の展開の早過ぎる速度と全体の繊細なスロースピードの差が激しすぎて、反対に楽観主義でヒロインも軽く感じたのが残念。
そのために最大のテーマである愛の探求が浅く感じたなぁ。
でも、これはスポンサーの意向もあった気がするな。

でも、良い箇所も多かった。
主人公のオタクや周りのキャラに好感が持てる。
ヌードが多いが美術的に撮ろうとしていて高級感もある。
スローテンポだが、それが反対に美しさと虚無的空間を作っていて深夜の若者の心理が映像的に浮き彫りになる。
非常に雰囲気を楽しめる映画という点では独自の手腕が素晴らしかった。

「トレインスポッティング」的な心理SFみたいな感じ。

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