【降霊術師ケミスラー エクソシスト】幻のオカルト映画降臨!! | トンデモ・シネマの開祖

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降霊術師ケミスラー エクソシスト
原題:Good Against Evil
発売日:2月25日
バーコード:4571244175114
定価:1500円
概要:カラー/モノラル
収録時間:83分
仕様:片面一層/スタンダードサイズ/モノラル 英語/日本語字幕/リージョン ALL/トールケース
制作年:1977
制作国:アメリカ
シャンル:心霊ホラー
監督:ポール・ウェンドコス
制作:リン・ボーレン/アーニー・フランケル
脚本:ジミー・サングスター
撮影:ジャック・ウルフ
出演:キム・キャトラル/ダック・ランボー/エリッサ・ダヴァロス/リチャード・リンチ/ダン・オハーリヒー

それは、いつでもBだった

僕らもそうですが、
パイロット版だけ作って、面白くても都合により続きが作れなくなる事がしばしばあります。

ところが、アメリカって国は不思議な所です。

そのパイロット版を何かの拍子に放送しちゃうんですなぁ。
それを観た人が何年か後に
「昔、観た映画でタイトルは思い出せないけど、続きが気になる映画があるんだ。
 どうなったのだろう?誰か知らない?」
なんて事を言ったりするんです。

まさに、それでネットで噂になり、話題となったのが本作。
そのぐらい、よく出来たパイロット版です。
内容も面白いのですが、確かにテレビで流すには刺激が強いような・・・。
こんなのが毎週流れたら、子供がトラウマになっちゃう。

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$それは、いつでもBだった
ニューヨークの産婦人科で今から22年前。
出産した女性、彼女は赤ん坊を連れ去ろうとするが逆に、病院の職員に捕まります
看護婦や医者は彼女から赤ん坊を取り上げられ、叫ぶ女性
そして、赤ん坊はある男に渡されます。
実はこの病院は、この男の支配下なのです。

$それは、いつでもBだった
この男こそ、悪魔の新興宗教の教祖R氏(ダック・ランボー)なのです。
彼は世界中を自分の宗教で埋め尽くすべく、その赤ん坊を悪魔の子として育てるつもりなのです。
そして無惨、母親は殺されます。

どう、なかなか出だしも快調でしょ?!この映画。


それから22年後、何故か人生トントン拍子のジェシカ・ゴードン(エリッサ・ダヴァロス)。
結構な美人、職業は洋服のデザイナー。
$それは、いつでもBだった
そう、彼女はあの赤ん坊なのです。
そして人生がトントン拍子なのも宗教団体が闇で手を回しているせいでした。
つまり彼女の周りには、常に監視がいるのですが、そんな事を知る由もありません。

そんな事とは露知らず、アンディ・スチュワート(キム・キャトラル)はジェシカの車をぶつけてしまいます。
しかも、この男アンディ、車の修理が終わったら、デートしてくれと言います。
なんたる軽い男!
美女ジェシカは断ります。(いいぞ!ザマアミロ)
しかし強引に誘うアンディにジェシカは一回ぐらいなら・・・とデートします。

$それは、いつでもBだった

その日から、何故かアンディの身の回りで不思議な事故が続発!
上から鉄骨が振ってくるわ、車は突っ込んでくるわ、エレベーターでオナラするわ…
どれも一つ間違えば、命取り。(オナラで?)

しかもジェシカとナニしようとベットに誘おうものなら、どこから現れた猫がガラスを破って体当たり!
アンディは思わず、立ったアソコをしまい込みます。(そんなシーンはない)

$それは、いつでもBだった

「一体、どうなんてだ!」とアンディ。
「私達、別れましょ」とジェシカ。
「何でやねん!意味分からんわ」とアンディは言い返します。
実はジェシカは昔から付き合った男は必ず謎の死を遂げる、不吉なサゲマンだったのです。
しかも、付き合ったらすぐに死ぬので、ジェシカは22歳なのに処女。
$それは、いつでもBだった

それもそのはず、そう皆さんのお察しの通りです。
悪魔の宗教団体が事故を装って、彼氏を片っ端から皆殺しにしていたのです。

一旦は別れると決めたジェシカでしたが、やはりアンディの事が忘れられず会いに行きます。
「サゲマンでご免!」とジェシカ。
「そんな事いいんだ。海老蔵の妻だってサゲマンだって新聞が書いてた」とアンディ。
「彼女も結婚前はバージンだってテレビで言ってたわ!」
「そうだ!その手があったか!結婚しよう
「それ、マジ!OKよ」
と抱き合う二人。アメリカ人はご陽気ですなぁ~。

$それは、いつでもBだった

しかし、知り合いのホイートリー神父に結婚式を頼むと拒否
何故か理由は話しません。

$それは、いつでもBだった
怒ったアンディは神父に「どうしたらいいんだ?」と聞いたら
「ケミストリー、いや、ケミスラーという偉い神父さんに会いなさい」と言います。
しかし、そんな意味の分からない事を言われても対応に困るので、アンディは無視します。

その頃、婚約を知ったR氏は、ジェシカの育て親代わりの偽叔母を任務失敗と見なし抹殺。
ジェシカに催眠術をかけ、記憶を消去
どこか遠い所に連れ去ります
$それは、いつでもBだった

アンディはそうとは知らず、失踪したジェシカ追って翻弄するする毎日。
そんな中、サンフランシスコに悪魔に呪われた幼女がいる事を新聞で知ります。
何でも、悪魔に呪われている幼女が謎の絵を描くと言うのです。
その絵はあのジェシカの家にあったマークと同じ!!
そう、あの悪魔の宗教団体のシンボルなのです。

$それは、いつでもBだった

さっそく、サンフランシスコに行くアンディ。
しかし、これもR氏の罠なのです。

行ってみてビックリ!
悪魔に呪われたという幼女の母親は元カノのリンダ!
焼けボックリ火がつきそうな二人。
しかしアンディにはジェシカという婚約者が・・・
という下りはウザイので割愛。

グズグスしていると幼女の状態が悪化。
病院は「もう少し薬を打った方がいい」と怪しげな注射をブスッ!
キーーー!と痛がる幼女。

$それは、いつでもBだった

さて、そこに謎のオッサンが現れ「俺に任せろ!」と強引に幼女を病院から退院させます。
そう、このオッサンこそ、降霊術師ケミスラー!!
彼はこの病院が胡散臭い事も気づいていたのです。
そう、この病院はあの宗教団体が経営する病院だったのです。
(悪魔も医療法人税は払うのだろうか…)

それは、いつでもBだった

そして、家に連れ帰り、傲慢なケミスラーの態度にご立腹なリンダ。
しかし、アンディが説得し、ケミスラーによる悪魔払いが始まるのであった!
リンダ、アンディに「部屋に入るなよ」と言い残し、幼女に取り憑いた悪魔と闘うケミスラー!

しかし、あまりにも激しい攻撃にケミスラーもタジタジ
果たしてケミスラーは悪魔払いに成功するのだろうか!?
それは、いつでもBだった


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と、まあ、こんな感じです。
なかなか面白そうでしょ。
オチはいつも通り書きませんのでアナタの目でお確かめ下さい。

ただ、今回は期待し過ぎると肩すかし感があります。
まあ、パイロットと言ってもTV用なので、血糊べったりやゲロゲロシーンは期待しないで下さい。

$それは、いつでもBだった
ちなみに後半の元カノ役リンダを演じるのは「セッ●ス・アンド・シティ」のキム・キャトラル
(上の写真参照)
少し若い時の彼女は可愛い顔してますなぁ。
まあ、どうでもイイ事ですが、この映画の監督は結構、女優の趣味がうるさいようです。

では、また来週!