私の日常は前進への、成長への飽く無き欲望にまみれています。

こう書くと粘着性があるようにも読めます。

でも実際は、意識が「今」この時だけにフォーカスされ、1秒あれば気持ちを切り替えることができます。

人間なので喜怒哀楽はありますが、後ろを振り返っている間に「今」の大切な輝きを見逃してしまうのが嫌なのです。

前だけを見据えて生きていきたい。

ところが前だけを見て生きている人にもやがて前がなくなる瞬間が訪れます。

死です。

死を意識して更に前を見るとはどういう態度か。

思うにそれは、自身の死のポールを回って振り返り、遅れて走っているように見える家族の未来を見詰めることではないでしょうか。

自分にとっての死を終着点と捉え、その先を考えない。

次元は異なりますが、「西遊記」で世界の果てと記した柱がお釈迦様の指であり、己を超える存在を観念できなかった孫悟空の慢心にも似た、ある種の愚かさを感じます。

"メメントモリ"とは「死を忘れるな」という意味だそうです。

私は付け加えて「自身の死による悪影響を未然に防いで欲しい」と訴えたい。

具体的には、残される家族の為に、元気な間に遺言を残しておいてもらいたい。

亡くなってしまったら、自分が原因で嘆く家族に言葉を掛けることも、思い直して遺言を書くことも、文字どおり何一つ出来なくなるのですから。


吉村行政書士事務所
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