帰り先生のとこ行ったけど
何話したか覚えてない。

それどころじゃないよ。

先生も気付いてたみたいだった。

『今日元気無くない?
何かあった?』

「別に…
先生に関係ないでしょ。」


冷たく接してしまった。

ごめんね先生。

でも今は普通に話せないよ。

帰りの電車で大泣きだった。

隣に座ってた老夫婦が心配してくれてハンカチを貸してくれた。

人の暖かさが余計にうれしくて涙が止まらなかった。

こんな些細なことだけど、すごく悲しい気持ちになる。

幸せな気持ちにもなる。


先生のことが大好きなんだって思った。

先生っていう人間が好き。

好きになっちゃいけなかったんだ。

所詮、生徒と先生。

私のような人はいっぱいいる。

そのうちの一人でしかない。

たまたま仲良くなっただけ。

なんか自分がちっぽけに感じる。

こんなことで一喜一憂して。

受験生なのになんで恋なんてしてんだろう。

調度いいじゃん、熱が冷めて。

こう思っておかないとやっていけないや…

すっかり悪い方にばっかり考えて、先生の授業が始まっても全然集中できなかった。

いつも私が座ってた位置には現役生が座っていた。

始まる直前に移動してた。

わかってて座ったのかな?

それともわざと?

だって私がここまで来るとはあっちも思ってなかったと思うし。

それも嫌だった。

私は後ろの方に座って
授業を受けていた。

やっぱり前のほうが
先生の授業はいい。

後ろだから余計先生と現役生の方ばっかり見てしまう。

先生は現役生と話してた。

あの子もこんな風に私と先生のこと見てたのかな…


心が痛い。

見せ付けないでよ…

出てきたのはあの現役生だった。

え?なんでいるの?

心臓がざわざわしてきた。

あの子も抽選漏れして
こっちまで来たの?

こんなに遠いのに?

わざわざ?

それってただ単に先生の授業受けたいからだけの理由で?

毎回見ててわかってるよ。

この子も先生のこと好きだって。

私と同じじゃん。

だからここまで会いたいが為にきたし、もちろん授業だって受けたい。

考えすぎかもしれないけど、自分のこと好きだってわかってる人には同じこと言ってこっちまで来させたのかも。

私だけに今までのこと言ってたんじゃない。

浮かれててばかみたい…


仕事上の関わりでしかないんだよね…。


結局1人の生徒なんだね。