「サトシ、何かいいことあったの?」
「え・・・何・・も?」
プレゼントのことがバレるかも?ってぎくっとした。
じーっとショウの大きな目が僕を見つめる。
心の奥底まで読まれそうで。
思わず目を逸らせた。
「ほら、隠し事してる」
「何もないしっ!」
「俺には嘘は通用しないんだよ?」
ジリジリと迫られて、後退りしてるうちに壁まで追い詰められた。
僕の目の中を覗くようなショウの視線。
それは責めるようなものじゃなくて。
優しく問いかけてくるような視線。
フッと目線を下に向けたら・・・・
ショウの口唇が僕のと合わさった。
ショウのキスはいつだって僕を蕩けさせる。
ショウの首に腕を回すと体が密着する。
口唇はもちろん離れないままで。
あぁ、僕ショウが大好きだな、って心があったかくなった瞬間。
しゅるってショウのソウルが僕の中に入ってきた。
ソウルが融け合う。
リビングの片隅にいるはずなのに。
大気中にショウと僕が広がっていくような感覚になる。
体が浮き上がって空気に溶けていってしまうような。
隠し事をしてても、暴こうと思えば探れるのに。
ショウのソウルはそうしなかった。
僕のソウルが中に隠してるナイショを。
ショウのソウルがそっと包む。
サトシの大事なこと?
これはサトシの嬉しいことなんだね?
うん・・・あのね・・・・
ショウに伝えようとした。
でもショウのソウルがナイショを僕の真ん中にそっと置く。
ごめん、勘違いしてた。
俺を避けようとしてるんじゃないか、って。
ちょっと不安になった。
そんなことあるわけないでしょ?
これにも・・・俺が透けて見える気がする。
うん・・・ショウのこと・・・大好きだもん。