ショウが玄関のドアを閉めて、出かけた。
リビングに戻ると、テーブルに食事の準備がしてあった。
朝早くだと、食欲がなくて。
最近、朝と昼が一緒の食事になってる。
僕にとことん付き合うって決めたらしいショウもそれに付き合ってくれる。
そろそろ、ちゃんと朝から食べられるようには・・したいんだけど。
「はい。
昨夜から野菜を煮込んだスープ。
自信作なんだ。
やけどしないようにね」
スープボウルに注がれたそのポタージュは、かぼちゃの色をしていた。
フーフーしながら、スープを飲む。
お腹の中があったかくなって。
食欲も出る。
ジュンが焼いてくれたパンをちぎってスープを付けて食べた。
それがすごい美味しくって。
いつもよりもたくさん食べられた。
ジュンが嬉しそうに笑ってくれて。
デザートって言って。
一口大に切ったフルーツの盛り合わせを出してくれる。
全部は無理だったけど。
ソファーに座って、小さいスケッチブックに絵を描く。
ジュンがレモネードを作ってくれた。
あったかいレモネードはお腹いっぱいでも美味しくって。
でも、すぐに眠くなるのは・・お腹いっぱいになったせいかな?
「ごめん・・ねむ・・・」
ジュンに断って、寝室に行く間もないほど。
急な眠気に襲われて。
意識が引き込まれた。