眠らないカラダ 2 | 嵐の勿忘草

嵐の勿忘草

忘れたくないけど忘れてしまうこと
忘れたいけど忘れられないことでも

また、キーを打つ音と、マウスのクリック音。
耐え切れなくて、音楽を流した。

「翔くん、こんな音楽も聴くんだね?
僕も好きだよ」

アニメ映画のサントラ。
以前、智くんがよく聴いてる、って言ってたから。
どんな音楽が好きなんだろう、って俺も買ってみた。
あの頃は、智くんのことをなんでも知りたかったから。

今は・・・全て見せてもらっているようで。
今でも・・・知らないことは多い。

けど、知らなくてもいいや、と、思えるようになった。


また、パソコンの画面に集中する。
時々、様子を伺う。

目を閉じて、音楽聴いているのかな?
ちょっと鼻歌なんか歌ったり。
太ももを智くんの手が行ったり来たり。
載せてある頭を擦りつけてみたり。
キワドイトコロにまで手がくるし。
智くんが落ち着きなくて・・・落ち着かない。

手を動かしたまま、智くんの方に視線を送ると・・
目が合った。

気づいた途端、フワ~っと笑顔になるから・・
もう!


参考になりそうなHPをブックマークに入れて。
後日、すぐに見られるようにしておくだけにして。


ノートパソコンの蓋を閉じた。



「智くん。おまたせ」




・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~



内容的には、ここも大丈夫でしたね~(笑)
それでも、引きこもるけども・・・