自分の癖が出がちです。例えば村上春樹に酔ったような
メタファーばかりの文章だったり、やたらに紋切り調で
あったり。
いやまぁ、これらは「三流」の文章家の代物ですが(汗)。
たとえ二流以上であっても、自分の癖を押し通したコピーで
商品が売れる、という程には、コピーライティングの世界は
甘くはないです。
あくまでその商品を生かしきる。
そういうコピーを書いてこそ、初めて売れるコピーが
書けるというものです。
コピーライティングのスキル、というものには、
書き続ける根気、というのは必要です。
例えば、セールスレター。
印刷すれば何十枚にもなるようなレター形式の
コピーを書くのは、非常に根気が要る作業です。
その点に於いて、物書きが好きな人は、アドバンテージがある
と言えます。
その一方、自分の書きたい文章とは方向性が違うような
書き方をしなければならないケースが必ず出てきます。
そういった場面に遭遇して苦しまなければならないのは、
物書きが好きな方特有のディスアドバンテージとは言えます。
ただ、考えてみてください。
もし例えばあなたが小説家を目指していたとして。
コピーライティングのスキルを持った小説家であれば、
いざ自分の小説を書こうという段になった折り、
読者に「ここを読んで!」というアピールが出来るスキルを
身につけているのと同じなのです。
コピーとはそういうものです。
こちらが読んで欲しい文章を「読ませる」。
その「読ませた」文章で心を、感情を揺さぶる。
コピーライティングのスキルは、こうでしたよね?
それって、小説のクライマックスシーンを
「読ませ」て、読者の感情をがくがく揺さぶるのと、
根本は変わらないのですよ?
他の「物」書きも同じです。
読ませたい=そこの部分で感情を動かしたい。
そう考えれば、コピーライティングと他の物書きには
共通項が生まれても来るわけです。
ただやはり注意したいのは、コピーライティングは
キャッチコピーに代表されるように、端的に、とあるものの
魅力を読者にどんとぶつける訳です。冗長に着飾った
文章は必要とされないのです。
小説家を目指している私が言うのですから間違いないですが、
売れるコピーライターになりたければ、このレポートを是非
読んでください。なにを書くか、何を書かないべきか、
そういうことが「学習」できます。

書かないでおくこと、それがコピーの価値を高めることを
絶対に学んでください。
全てに伏線を張る小説とは、違うのですから。