夜中に労働して、朝に終業を迎え、寝るのは大体昼過ぎになることが多い。
窓からは明るい日差しが差し込み、私は厚手の遮光カーテンを引き
光をさえぎり、ベッドにもぐり込む。
時々は、耳栓をしアイマスクもつけて完全装備で寝ることもある。
私はよく夢を見る。
きちんと筋立てがあるような話しではない場合が多く、
現実ではありえない事柄や事象がフラッシュのように瞼の裏側を流れていく。
私はどこかの高校の卒業式に参加している。
自分の通っていた学校ではないようだ。卒業生が続々と体育館に入場してくる。
私はなにも思わず、ただ卒業生たちに拍手を送っている。
ある卒業生を見たとき、打つ手がピタリと止まった。
その生徒は、女生徒なのだが、周りに数人の女生徒の誘導を受け、
ゆっくりと一歩ずつ歩みを進めながら体育館に入ってきている。
その女生徒は、首から上がなかった。
首から下は、セーラー服のような制服をちゃんと着ており、おそるおそる広げた左右の手を
クラスメイトの女生徒たちが優しく誘導してあげているのである。
私は、あまりのショッキングな光景に、思わず目をそらしてしまった。
胸の動悸が高まり、いやな汗をかきはじめる――。
”首から上がなくて、生きることは可能なんだろうか?”
おそるおそる女生徒に目をやると、彼女は健気に歩みを進め
自分の席にたどり着こうとしている。
”卒業したあと、彼女は一体どうやって生きていくのだろうか”
首から上がない女生徒が着席すると、体育館中に割れんばかりの拍手が巻き起こる。
私もとりあえず拍手はしてみるが、あまりのショックに気持ちの整理がつかないでいる。
最近見た夢で一番覚えているのは、そんな夢だった。
空を飛んだことなどないのに、空を飛んでいる夢を見たこともある。
いつかの誕生日、タクシーに乗ると、おばさんの運転手で、
近道だといって田んぼのあぜ道を通ったり道なき道を進んでいく。
角を曲がると石段が続く神社の前を通りかかる。
すると狛犬のかわりに、石段に数え切れないほどの猫が目を光らせており、
私が乗るタクシーめがけて一斉に襲いかかってくるのである。
おばさん運転手は悲鳴を上げ、ハンドルを思い切りハチャメチャに切ってしまい、
車は映画さながらに回転し、壁にぶつかり私はそのまま死んでしまう――。
という夢を見たこともある。
目が覚めれば、大半の夢は忘れ去られていってしまう。
思いだそうとすればするほど、するすると逃げていって、消えてしまう。
しかしごくたまに、上記に記したように覚えている夢もある。
まるで自分が覚醒時に経験した出来事のように、はっきりとしかしザラっとした
質感で自分の中に残るその感覚が嫌いではない。
夢というのは、脳内にある情報が寝ている間に整理されていて、
その流れをかいま見たときのことを指すのだという。
夢の中の出来事に意味を求めていた時期もあったが、今はもう分析しないし何も求めない。
目が覚めれば、ベッドから這いずり出て、
私はまた、その日見た夢を思い返しながら、電車に乗り、深夜労働に向かうだけなのだ。
窓からは明るい日差しが差し込み、私は厚手の遮光カーテンを引き
光をさえぎり、ベッドにもぐり込む。
時々は、耳栓をしアイマスクもつけて完全装備で寝ることもある。
私はよく夢を見る。
きちんと筋立てがあるような話しではない場合が多く、
現実ではありえない事柄や事象がフラッシュのように瞼の裏側を流れていく。
私はどこかの高校の卒業式に参加している。
自分の通っていた学校ではないようだ。卒業生が続々と体育館に入場してくる。
私はなにも思わず、ただ卒業生たちに拍手を送っている。
ある卒業生を見たとき、打つ手がピタリと止まった。
その生徒は、女生徒なのだが、周りに数人の女生徒の誘導を受け、
ゆっくりと一歩ずつ歩みを進めながら体育館に入ってきている。
その女生徒は、首から上がなかった。
首から下は、セーラー服のような制服をちゃんと着ており、おそるおそる広げた左右の手を
クラスメイトの女生徒たちが優しく誘導してあげているのである。
私は、あまりのショッキングな光景に、思わず目をそらしてしまった。
胸の動悸が高まり、いやな汗をかきはじめる――。
”首から上がなくて、生きることは可能なんだろうか?”
おそるおそる女生徒に目をやると、彼女は健気に歩みを進め
自分の席にたどり着こうとしている。
”卒業したあと、彼女は一体どうやって生きていくのだろうか”
首から上がない女生徒が着席すると、体育館中に割れんばかりの拍手が巻き起こる。
私もとりあえず拍手はしてみるが、あまりのショックに気持ちの整理がつかないでいる。
最近見た夢で一番覚えているのは、そんな夢だった。
空を飛んだことなどないのに、空を飛んでいる夢を見たこともある。
いつかの誕生日、タクシーに乗ると、おばさんの運転手で、
近道だといって田んぼのあぜ道を通ったり道なき道を進んでいく。
角を曲がると石段が続く神社の前を通りかかる。
すると狛犬のかわりに、石段に数え切れないほどの猫が目を光らせており、
私が乗るタクシーめがけて一斉に襲いかかってくるのである。
おばさん運転手は悲鳴を上げ、ハンドルを思い切りハチャメチャに切ってしまい、
車は映画さながらに回転し、壁にぶつかり私はそのまま死んでしまう――。
という夢を見たこともある。
目が覚めれば、大半の夢は忘れ去られていってしまう。
思いだそうとすればするほど、するすると逃げていって、消えてしまう。
しかしごくたまに、上記に記したように覚えている夢もある。
まるで自分が覚醒時に経験した出来事のように、はっきりとしかしザラっとした
質感で自分の中に残るその感覚が嫌いではない。
夢というのは、脳内にある情報が寝ている間に整理されていて、
その流れをかいま見たときのことを指すのだという。
夢の中の出来事に意味を求めていた時期もあったが、今はもう分析しないし何も求めない。
目が覚めれば、ベッドから這いずり出て、
私はまた、その日見た夢を思い返しながら、電車に乗り、深夜労働に向かうだけなのだ。