某月某日
渋谷の雑踏のなかで、昔何回か寝た女を見かける。
実はその女、自分が生まれてはじめてアナルを舐められた女なのだが、
横にいる男が自分とは真逆のガタイのいいラッパーみたいな奴を連れていた。
「……変わっちまったな」とセンチメンタルな気持ちになる渋谷の夕暮れ。
某月某日
向いの一軒家に一人で住んでいる太っている初老のおじさんがいる。
夕方になると近所のネコを餌付けするために日々奮闘中。
しかし、一向に寄りついてこないキタローにおじさんが遂にキレだした様子。
「キタロォーー!!!おいぃぃーー!!! どこなんだよぉ、ゴラァァァ!!!」
もはや餌付けの域を超えて、野良猫にブチ切れている。
都会の寂しさここに極まれり。
だが私は見てしまった。
おじさんが寝静まった深夜、キタローとおぼしき猫が
おじさんの家の前をウロウロしていた。
家の電気が消えているおじさんは知る由もなく、翌日またもやブチ切れているのであろう。
某月某日
いつも帰りの終電で見かける女性が気になる。同じ駅で乗り同じ駅で降りる。
後ろから見るとモデル級にスタイルがよく、ボディコン系の服を着ており自覚エロ。
しかし、顔を見るとおかめさんみたいな顔をしている。
夜中、近所のスーパーの荷物台で一人一心不乱にみたらし団子を頬張る姿を見たことがある。
推定三十代後半。何の仕事をしているのかとても気になる。
某月某日
家から駅までの道のり。すれ違う女がチラ見してくる。
目が合うと慌てて女は目をそらす。なかなかいい女だった。
次にすれ違う若い女子高生もこちらを見てくる。女子高生は恋愛対象外だが
悪い気はしない。大人の余裕を見せてやろうか位の気持ちで
女子高生と目を合わすとまた慌てて目をそらし足早にすれ違っていく。
今日はなんだかモテる日なのか、見た目が決まっている日なのか。
鹿賀丈史のように「流し目をするだけで女が勝手に吸い寄せられる」
域までもう少しなのか。
ナルシズム全開の俺様気分で駅前のガラスで自分の姿を確認してみる。
チャックが全開だった。
某月某日
ネット徘徊をしていると、女子フィギアスケートの画像にたどりつく。
フィギアスケートに興味もないし、あれを見て喜んでる人は「善人の集まり」だと偏見の目で見ている。
浅田真央を見てもなんとも思わない(女として)のだが、
姉の浅田舞が巨乳だと一目で分かる画像を発見する。
色めきたってしまい、かねてから気になっている安藤美姫と
どちらの方が巨乳なのか小一時間ほど比較しはじめ、
人生の貴重な時間をすり減らしていく自分。