歳をとってから理解できることはたくさんありますね。

逆に考えると歳をとらないとわからないことがあるということでしょう。

 

団地に住んで50年ぐらいになりますが

最初のころは子供たちがいっぱいいて賑わっていました。

 

自治会も子供たちを考慮に入れた行事がたくさんありましたが、

しかし最近は限られています。

 

むしろ私を含めた年寄りを中心に計画がなされている感じがします。

団地のすぐ横にも老人ホームが数件できました。

団地の災害避難訓練も団地と一緒に参加されています。

 

国の政策とは裏腹に、生まれる子供もそこまで増えませんね。

結婚しない若者も増えています。

将来に対する経済的な不安定さが、若い人にも影響を及ぼしているのかもしれません。

 

さらには結婚の絆に対する不安定さもある気がします。

結婚が生涯の絆であるという考えは今や感じられません。

 

そのような不安定な中で子供を産み、育てることはむつかしいでしょう。

ましてや子供を育てる具体的な方法を知らない方も増えています。

 

団地のお友達に話したり、友達から情報を聞いたりして

自分の子育てについて安心している場合もあります。

 

しかしそれも友達の子供が競争の対象になると

そうたやすく話せないようになります。

 

 

さてこのブログでは鈴木メソードについて書いていますが、

スズキメソードは、子供を立派なバイオリン二ストににするだけが目的ではありません。

レッスンしていると「うちの子は物になりますかね」という方います。

 

物にはなりません。それが目的ではないからです。

ただ音楽を通して、さらには親の模範と愛情と訓練によって、

生活全般で平衡の取れた子供に育てるのが目的です。

 

ですから楽器は何でもいいですし、

別に音楽ではなく普通の勉学やスポーツなどなんでもいいのです。

いろいろと工夫して子育てにお役立てることができます。