織田信成の決意 | WFS JAPAN

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Nobunari Oda is determined to improve his performances



Photo: House of Japan


日本のスケーター、織田信成にとっての昨シーズンは不本意なものだった。中国杯で銀メダルを獲得することから彼のシーズンはスタートし、続くエリックボンパールでは第7位となった。その後、信成は左ひざの怪我によって全日本選手権の欠場を余儀なくされ、フランスのニースで開催された世界選手権への切符を手にすることが出来なかった。

しかし2014年の世界選手権出場を見据え、究極の目標としては2014年のソチオリンピックに狙いを定め、彼は今カンバックの過程にある。8月の初め、彼は関西アイスアリーナで行われたアイスショーに出演し、そこで身体的な状態の良さに加え、ハイレベルなパフォーマンスを人々に披露した。『身体的にはまだキツイ部分もあるのですけど、みなさんが楽しんでいただけたと思うので、僕にとっても楽しい時間でした。』と織田は朝日新聞の取材に答えている。

『思っていたよりも早く回復出来ました』と彼は6月にはクアドジャンプを着氷出来るほどに回復した膝の状態について語った。

彼のカンバックは簡単にはいかないということは想像に難くない。昨シーズンの序盤では、彼は高橋大輔と小塚崇彦と共に間違いなく“日本最強3男子”の内の一人であっただろう。今まではこの3人が日本代表として世界選手権に出場するのが常だったからだ。

しかしそこに若い羽生結弦が登場した。確かなパフォーマンスと昨シーズンの好成績をもって、羽生はしっかりと日本フィギュアスケート界での地位を確立した。

信成はその日本最強男子の中で、唯一世界選手権のメダルを手にしていないのだ。高橋大輔には金メダル1つと2つの銀メダルがあり、羽生にはニースで勝ち取った銅メダルがある。それでも織田は自身のパフォーマンスを成長させ、世界選手権でのメダルをつかみ取る決意を固めている。

『まだまだパフォーマンスレベルを上げていきたいです』と彼は言った。